新海誠監督の『すずめの戸締まり』。
録画していた金曜ロードショーをやっと視聴しました。
よく映画やドラマなどで地方が舞台の場合、方言やイントネーションが違うとかよく表現しているとかって話をよく聞いたり記事で読んだりしますが、はじめてそんな気分が味わえましたね。
台詞自体は日南の話し方に近かったけど、イントネーション訛り、言葉尻のニュアンスとかが私の周囲でよく聞く日南弁とはちょっと違う感じ。
日南弁も地域によって結構違いますし、世代によっても結構違いますから、どれが正解かも人によって違うと思うけど、日南弁らしい雰囲気はかなり出ていたかな。
叔母さんの声優さんが誰か分からなかったけど、深津絵里さんと知ってビックリ。
声だけ聴いていると深津絵里さんとは全く気が付きませんでした。
そうそう、主人公の同級生や漁業の人、フェリーの旅客もだいたい日南弁って感じだったのに、叔母さんに気がある感じの男性だけは鹿児島弁とか都城弁みたいな台詞なのがちょっと気になりましたけど、そういう設定とかだったのかな。
主人公が住んでいる場所は、津の峯の山がもう少し高くて山頂の方まで坂道が続いていて家並みがあり、なおかつさらに奥に廃墟があるような地形のように感じましたね。
最初の廃墟への入口はまさに津の峯の登山道の入口辺りに似ていたような気がします。
フェリー乗り場の乗船口などの雰囲気は宮崎の方のフェリー乗り場っぽい感じ。
あと廃墟の扉があった場所。
見た瞬間に既視感があって、日南にこんなドーム型の場所どこかにあった気がすると思って、しばし考えると、宇多田ヒカルさんの「真夏の通り雨」のPVを思い出しました。
宇多田ヒカルさんの「真夏の通り雨」のPVには銀天街や油津港、堀川運河などのシーンが映ってて、その一つにドーム型の建物があったんですよね。
調べたら日南市南郷町にある「県総合農業試験場 亜熱帯作物支場」の「県立トロピカルドーム」。
改めて確認したら全然サイズ感とか雰囲気は全く違いましたけどね。
この最初に登場する廃墟の扉がある場所は、ネットで確認しましたけど、大分県玖珠町にある「豊後森機関庫」が確かに雰囲気は似てますね。
西から東までのロードムービーということもあって、旅の始まりは九州南部。
九州南部ということで宮崎県日南市の油津や大堂津辺りを参考にしたものの、九州南部から愛媛、神戸、東京、東北へというルートを確立するために、大分の風景や利便性などの要素をプラスした感じなのかもしれないですね。