農家さんが自宅で作った漬物を直売所で販売する場合、2024年6月以降は許可制になるとのこと。 | みやざきのコト

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宮崎県で生活していた頃の記憶や帰省した時のコトなど宮崎に関するコトの備忘録。宮崎観光の参考に、昔の宮崎を懐かしむきっかけにでもなれば幸いです。

道の駅やJAの直売所などで、よく農家さんが自宅で作ったと思われる漬物とか売られていますよね。

 

日南市だと、イエローハットの近くにある「アグリショップあがた 生活館」で、酸っぱいたくあんや甘いらっきょう漬けなどが売られていて、うちの母がよく買っていました。

 

私は子供の頃は酸っぱいたくあんは大嫌いだったので、大人になっても甘いたくあんしか食べなかったのですが、帰省した際に母が「私は酸っぱいたくあんが好きやとよ。美味しいよ。食べてん。」と言うので、嫌々食べたところ、これはこれでご飯がめちゃくちゃすすむと感じるような味覚になってて、美味しいと感じました。

 

それからは日南に帰省すれば、「アグリショップあがた 生活館」で酸っぱいたくあんや甘いらっきょ漬けをよく買って、帰省している間は実家の食卓に並んでいたんですよね。

 

2024年6月以降は、食品衛生法の改正で漬物製造が保健所の許可制となるとのことで、6月以降に漬物を販売するためには、厳しい衛生基準を満たさなければ販売できなくなるそうです。

 

衛生基準を満たすためには、多額の改修費とかが必要ということで、メジャーなところだと秋田の燻製干したくあん「いぶりがっこ」が存続の危機とのことでニュースなどでも報道されていますが、道の駅や直売所で売られているようなお漬物も同じ問題に直面しているハズですよね。

 

母が言うには「アグリショップあがた 生活館」で売られている漬物でも、やはりその漬物を作った人で味が全然違うから、美味しかった人の名前を覚えておいて、その人の漬物が並んでいたら買っていたそうです。

 

たくあんってぬか漬けですから、あんまり想像してしまうと食べづらくなってしまいますが、ぬかを管理する人やぬかによって全然違う味わいになる訳ですから、衛生基準が厳しくなると味も変わりそうですが、食べ物だから安全であることが一番重要ということなのでしょう。

 

母は今でも和食とか食べに行った際に、定食とかにお漬物が付いていると、口癖のように「たくあんは酸っぱければ酸っぱいほど好きやとよ」と言ってますが、こちらのスーパーなどで、たまに田舎漬けという酸っぱいたくあんを発見すると買ってみるのですが、「アグリショップあがた 生活館」で売られていたような、美味しい酸っぱいたくあんだったことはありません。

 

たぶん農家の方が漬けたであろう、酸っぱいたくあんや甘いらっきょう漬けも、私にとっては日南の味の一つでした。