昭和の頃、宮交シティのダイエーの側にあったうどん屋さんの釜揚げうどんが子供の頃は大好きでした。 | みやざきのコト

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宮崎県で生活していた頃の記憶や帰省した時のコトなど宮崎に関するコトの備忘録。宮崎観光の参考に、昔の宮崎を懐かしむきっかけにでもなれば幸いです。

両親がうどん好きなので、宮崎や日南の色んなうどん屋さんに行きましたが、私が幼少期にはじめて美味しいと思ったうどん屋さんは、「宮交シティ」さんのダイエーの側の1階にあったうどん屋さんの釜揚げうどんです。

 

両親も私も「宮交シティ」さんのダイエーの側の1階にあったうどん屋さんでは「釜揚げうどん」を頼んでいましたが、他のうどん屋さんでは、「普通のうどん(天ぷらうどんなど)」や「鍋焼きうどん」なんかを頼んでいて、「釜揚げうどん」を食べてる記憶がありません。

 

だから、小学生の頃だったか中学生の頃だったか、家族で「宮交シティ」さんへ訪れた際に、うどん屋さんが閉まっていて、「あら、閉まってる」とか「あら、無くなったが」と言って、その場に立ちすくんだような記憶が薄っすらありますね。

 

その後完全に違うお店になったのか、お店のスペース自体がなくなったのか覚えていませんが、「宮交シティ」さんのうどん屋さんがなくなってから宮崎で「釜揚げうどん」は食べたことがありません。

 

私からすると子供の頃に宮崎で唯一好きだったうどん(釜揚げうどん)が二度と食べられなくなったという印象だったんですね。

 

私は高校生の頃に四国へ家族旅行した際に、はじめて香川県で「讃岐うどん」を食べたのですが、こんなに美味しいうどんがあるのかと感じて、四国旅行中は讃岐うどんばかりでいいというくらいハマりましたから、宮崎のやわらかいうどんやつゆの味があんまり好きじゃなかったんだと気が付きました。

 

ですから大学生になって今の生活圏で暮らすようになってからも、うどん屋さんはどうだろうと思っていたのですが、こちらのうどん屋さんは美味しいと感じたので、たまにうどん屋さんへ行くこともありますが、それでも外食でうどん屋さんへ行くことは稀。

 

たまにうどん屋さんへ行って「釜揚げうどん」があると、懐かしく思って注文する訳ですが、どこで食べても「宮交シティ」さんにあったうどん屋さんの「釜揚げうどん」とは全然味が全然違います。

 

ただ、色んなところで釜揚げうどんを食べてみれば、「宮交シティ」さんにあったうどん屋さんの「釜揚げうどん」と似た味が、いつかどこかで味わえるかもしれないというかすかな望みもありました。

 

子供の頃の宮崎のうどんに対する苦手意識が邪魔をしていたのか、大人になってからも宮崎にあるうどん屋さんで「釜揚げうどん」を食べてみれば、近い味のうどん屋さんがあるかもと思ったことなんて全くありませんでした。

 

そんな折、いつだったか忘れましたが、だいぶ大人(40代かな)になって何かのテレビ番組で、長嶋茂雄さんが巨人の監督時代に宮崎で通ったという「重乃井」さんの「釜揚げうどん」を紹介している時に、つゆに天かすが入っていることに気が付きました。

 

今の生活圏のうどん屋さんで「釜揚げうどん」を頼んでも、薬味はねぎやおろししょうだけですから、もしかしたら「宮交シティ」さんにあったうどん屋さんも天かすが入っていたのかなぁくらいにはその時に思ったんですが、大人になってからは外食でうどんは滅多に食べないから忘れていたんですね。

 

そう、だいたいうどんを外食で食べる時は両親もしくは母が遊びに来たりした際に、うどんが食べたいというから連れて行く時に私も食べるという場合がほとんどで、10年くらい前だったか「丸亀製麺」さんのうどんが食べたいというので連れて行ったことがありました。

 

「丸亀製麺」さんをはじめて訪れた際に、天かすが自由につゆに入れられることで、ふと「釜揚げうどん」のつゆに天かすを入れられると、「重乃井」さんのつゆのことを思い出した訳です。

 

天かすをつゆに入れて食したところ、「宮交シティ」さんにあったうどん屋さんの「釜揚げうどん」の味に似た味になりました。

 

涙が出そうになりましたね。

 

両親に「これ、宮交シティにあった釜揚げうどんの味に近くなった」と言って食べさせると、父も母も「あぁこんな味だったね」と。

 

両親は釜揚げうどんより普通のうどんが好きだったようで、「宮交シティ」さんにあったうどん屋は「あそこ美味しかったもんね」くらいの感情だったんですね。

 

私にとっては懐かしい、もう二度と食べられないかもしれないと思っていた味だったので、天かすを入れただけで似た味になって本当に嬉しかった。

 

「釜揚げうどん」のつゆに天かすを入れるだけでこんなに味が変わるんだと目から鱗でしたね。

 

今思えば、両親はうどん好きですが、普段よく利用する道沿いにあって駐車場があるうどん屋さんにしか行かなかったし、そこでは温かいつゆに入ったうどんばかり頼んでいたから、「釜揚げうどん」のつゆに天かすを入れるということに私が気が付かなかったのでしょう。

 

両親が他のうどん屋さんでも「釜揚げうどん」を頼んでいたら、あんなに「宮交シティ」さんにあった「釜揚げうどん」の味を追い求めなくてもあっさり解決していたのではないだろうかと思いましたよ。

 

そうそう、小学生の頃は「宮交シティ」さんにあったうどん屋しか好きじゃありませんでしたが、中3とか高1くらいになると日南に美味しいうどん屋さんがあることを知りました。

 

日南だと唯一、「安兵衛」さんのうどんは大好きです。

 

「安兵衛」さんは中3の頃か高1くらいの頃に初めて食べて、美味しいと思ったうどんです。

 

うどんつゆも甘めで、個人的には日南だと一番好きなうどんですね。

 

大人になってからも年末に日南へ帰省する際には、母が「安兵衛」さんで年越しそばとうどんを必ず予約しておいて、大晦日には公民館前に車で受け取りに行き、「安兵衛」さんの年越しそばを食べるのが恒例行事でした。

 

宮崎や日南にある他のうどん屋さんは中学生以降食べてないので、今の味覚で食べると美味しいと感じるかもしれないですけどね。