日本神話の神々の正体・・・ 其之参. | 天空の鷹 (URIEL)

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天と地の和合を祈り、陰と陽の調和を願う・・・。
 
天地に、きゆらかすは、さゆらかす
  神我がも、神こそは、きねきこゆ、きゆらかす
神の御息吹、天のみあらし、地のまくしき、
  きゆらかす・・・

日本神話の神々の正体・・・ 其之参.

秦 嘉伸.

 

さて、何故、この国は、古代では、{大和の国} と言われていたのか? と言うと・・・

天皇家の祖先が {ヤマト族} と言われた民族であったからである。

 

色んな国から渡来して来た、様々な民族や、種族は、この統一される前の小島に帰化して、暮らすようになった事は、前項で述べたが、そういった意味で、古代の日本は、{多民族国家}となっていた。

 

その多民族の中の1つが、<ヤマト族> という事なのだ・・・。

 

神話の中に登場する {最初の神}は、【アメノミオヤノオオアミ】 と言う。

この神は、<神の前の神> とも言われており、最も古くて、神話では、‘根源神’ とも言われる。

この神が地上に降りて来て初めて肉体を持った人間となったという {アメノミナカヌシ} と言われており、またの名を {クニトコタチ} とも言う。

 

この古代の無名であった小島の土台を司る神でもあるので、八百万の神々とは、別の立ち位置にあって、この事を 【ことあまつかみ=別天神】と称するのである。

そして、アメノミオヤのオオカミ(天御祖神)と同じくして、地上に降りた神が居る。

 

その神を {アモトカミ=天元神} と言い、{と ほ か み え ひ た め} の八人の神で、地上では、アメノミナカヌシの御子たちであり、{八王子} と言われ、八方の地域へと向かい、それぞれの土地を開拓して行った。 この八人の御子は、八方神とも言われる。

 

{天地開闢} の時に現れた神を {造化三神} と言うが、神話ではなく、現実の話しをするならば、

天地開闢 の 天 とは、天津神 の事であり、地 とは、国津神 の事なのだ。

ま、わかりやすく言えば、{ヤマト族} と {イズモ族} とでも言うべきか・・・。

 

つまり、天御中主 とは、その対立する 真ん中 に居る訳であり、その対立とは何か? だな。

 

天 を司っているのは、タマキネ という神で、タカミムスヒノカミ であり、地 を司っているのは、ヤソキネ と言って カンミムスヒノカミ(カミムスヒ) である。

 

わかるかな・・・?   つまりだ、今の会社のマトリクスで例えれば、アメノミナカヌシ は、会長だ。

そして、タカミムスヒ と カンミムスヒ とは、社長 と 副社長 かな? ハハハ、

 

この国は、古代では、最初の クニトコタチ の系譜が 中央政権を担っており、その系譜は、

第六代まで来た時に、後を継ぐ者が無く途絶えてしまった・・・。

 

タカミムスヒは、クニトコタチの系譜から分かれた兄弟筋である キノトコタチ から始まっている。

キノトコタチ を初代の タカミムスヒ として、上記の タマキネ は、第五代:高御産巣日神 となる。

 

タマキネは、またの名を {トヨケ} とも言い、どちらかと言えば、【トヨケ】 の名の方が有名だが。

重要な事を言えば記紀 に登場する高御産巣日神 は、3人・・・。

 

第五代:タカミムスヒノカミ = タマキネ、(トヨケ=豊受大神、ウカノミタマ=宇迦御魂、)

第六代:タカミムフヒノカミ = ヤソキネ、(高魂神、高御魂命、)

第七代:タカミムスヒノカミ = タカキネ、(高木神、高天彦、高天命、高天神、八幡大神、)

 

ざっと書いたが、おおまかに思ってもらった方がイイだろう・・・。

記紀の研究家の大先生たちや、アマチュア研究家たちが騒ぎ出したらいけないからな・・・

ま、神話の中で、神武天皇の話しになって来た時に、いきなり{高木神}の名が出て来たのは、そういう流れがあるのだという事だった訳である・・・。

 

そもそも 高御産巣日神 というのは、役職としての名称であって、人名ではないのだよ。

その意味では、{岩戸隠れ} や、{天孫降臨} の話しに出て来る アメノウズメ というのも役職の名称であって、わかりやすく言えば、<女性官僚> という意味になるのだ。

 

タカミムスヒ という役職は、何をするのか? と言えば

 

天の高天原 を 地上にも作り、 天の高天原と、地の高天原を、結ぶ役目 という職務である。

わかるかな・・・?

 

タカミムスヒノカミ が、{タカマノミコト=高天命} と呼ばれているのは、何でや? と言えば・・・

高天原を司っているのは、高御産巣日神} だからである・・・。

 

ええ~!!  ほんなら、アマテラス は、どうなるの~?!

 

という事で、 つづく・・・

 

 

          

                         アメノミナカヌシノカミ