20110921 田舎へ
最近はベンチェーへ行かなくなった
理由はたくさんあるんだけど。
時々行くと
来週も絶対来ようと思うのだけど、
ホーチミンへ帰ると
その気持ちが薄れてしまい
また、いつの間にか2~3カ月が
過ぎてしまう。
先週、ふとタオからメールが来た
「今週の土曜、じいさんの法事だからきてね」
「…」
「ごめん予定がある」
いつものように返事して
断った。
先週はいつにもまして暑かった
大学が終り
外へでてふと空を見ると
真っ青な空と、真っ白の雲があった。
とても懐かしかった。
「来週、ベンチェーへ帰ろう」
と思った。
先週は本当に暑かった
でも空はとっても青かった。
100909 お線香とつまようじ
アル中のフォンが
死んだ。
そりゃあれだけ飲めば死ぬよ、
朝から晩まで飲んでた
この周辺では
一番酒に強かった
ぼくがベンチェーに来てから
もう2人目。
マンが40歳で
フォンが36歳
戦国時代のようだ・・・
酒ばっか飲んでて
結婚もせずに、
バイク屋も最後の方はほとんど開いていなかった
1週間くらいしてぼくは来たのだけど
母のバイーは相変わらずカフェを開いていて
いつものようにアイスコーヒーを作ってくれた
他のみんなも
普段と変わらず
「フォン死んじゃったんだよ」
って話してくる。
ぼくもこんな飲んでたらすぐ死ぬぞって思ってたから
そんなに悲しくはなかった。
ロアンから
「お線香あげてきなさい」
と言われたので、フォンの弟のサンの家にある仏壇に行く
仏壇にはフォンの写真が飾ってあり
白いシーツのようなものに無数の漢字が書かれていた。
「フォンはもういないのか」
線香をあげながら
ちょっと前の飲みの時はいたのに
ってかここらで飲む時は殆どいたのに・・・
なんて感慨深くなっていた。
ふと隣の部屋で飯食ってたサンが
こっちきて、
「線香あげた?」
と仏壇に向かっていった。
そして線香をさす容れ物から
線香が燃え終わった残りの棒の部分を取り出していた。
(ベトナムの線香は先が線香の部分で下の方がただの棒になっている。)
「あんた何してんだ?」
「ん?」
口に入れ
シーシーしながらこっち向いてきた。
「・・・」
「・・・」
ぼくはこれ以上彼にかける言葉を
見つけることはできなかった。
ベンチェーのぼくの居るところでは
またまた家が建つらしい。
ロックの姉が住むのだ。
100810 ベンチェーのアリ
ベンチェーには
たくさんの小さなアリがいる
普段は何処にもいないのだけど、
果物や食べ物を落とすとどこからともなく沸いてくる
ほうきで食べ物をはかれ、無くなると
アリ達はいつの間にかいなくなる
そしてまた食べ物を置くと何処からともなく
沸いてくる。
ベンチェーは今雨季だ
突如巨大な入道雲が現れ、
ものすごい雨をもたらす。
また、運び始めた食べ物と一緒に
アリ達も全てどこかに流されていなくなる。
周辺にあるアリの巣も全て水に沈む。
雨が止み少したち、水が引いた頃
また、食べ物を置くと
やっぱり何処からともなくアリが沸いてくる。
「どこから来てるのだろう・・・」
別の朝、目覚め外へ出ると
アリたちがまた食べ物を運んでいた、
天気は快晴、邪魔者は寝ている。
どうも巣まで運べそうだ。
よかったね。
アリ達の朝飯にはごちそうなのかな
ゴキブリって・・・
ベンチェの通りも
どんどん家が建ってきたな