昭和38年(1963年)6月2日~5日にかけて台風2号が本州南岸沖を北東に進み、これが梅雨前線を刺激したため前線活動が活発化して、2~4日にかけて大雨を降らせた。
兵庫県内では、3日夕刻から降り出した雨は、4日の8時から11時にかけて県南部地方の氷上・多可・神崎郡、西宮市一帯に1時間雨量40mmを超える局地的豪雨となった。これにより、加古川、市川、夢前川の中・上流で氾濫し、死者3名、家屋の全壊・流失23戸など、大きな被害が発生した。
西脇市でも、杉原川の山手町付近の越水や堤防の決壊により多くの家が床上浸水となった。
施工2年目の我が家の庭園も浸水により、多少の白川砂の流出があったようだ!
当時、私はまだ4歳だったので苔山(スギゴケ)にどれほどの被害があったのか記憶は定かでない!
そして、すぐ隣に染工場の煙突からのばい煙(酸性雨)により、スギゴケがひどく枯れ始めたのである。このことは、銅製の樋が早く酸化していたことで明らかである。