ブログタイトルにあるように、私の夫は研究者である。
細かく言うと”理系の基礎研究”をやっている。
ちなみに”基礎研究”とは。
研究者でない私は、「理論や法則など学問の基礎になる部分を研究している」と思っている。
「基礎だからとっても重要だけど、今すぐ誰かの役に立つってものではない」というのも特徴だ。
(だから企業に就職できるタイプの研究でない→職場は大学・研究所のみ)
理系研究者というと実験のイメージがあるが、夫は基礎を研究しているので実験はしない。
試験管も振らない、難しそうな装置も使わない、ついでに白衣も着ない。
主に使うものと言えば、パソコン・筆記用具・文献くらいだろう。普通にデスクワークだ。
そんな夫の研究で重要な活動になるのは、他の研究者との議論である。
共同研究者と「それではこの理論は成り立たない」「こんなアプローチは新しいのでは?」などと、
あれこれ意見をぶつけ合っている。
つまり夫は、”議論のプロ”である。
前置きが長くなってしまったが、夫はプライベートでも議論することが大大大好きである。
テーマは問わない。重い政治や歴史から、軽めの芸能、生活など何でもありだ。
そして議論の相手をさせられるのは、もちろん一番近くにいる私である。
非常に面倒くさい。
夫は私の言い分も「ふむ。なるほどね。」と聞いてはくれるが、
あわよくばアラを見つけ出して反論し、叩きのめそうとしてくる感じがする。
(本人は「そんなつもりはない」と否定)
「今、奥さんは○○○って言ったけど、もっと詳しく説明してくれる?」といったように、
自分が納得できるまでしつこく質問してくる。いや、あれは尋問だ。
スイッチが入ると話し方も高圧的になるし、
「僕はね~こう思うんですよ」なんて敬語でしゃべり出したらかなりヤバイ。
残念ながら、私は即興で上手に考えをまとめて話せるような人間ではない。
自分でも何を言っているのかわからなくなることが多々ある。
さらには研究者でもないし、完全なる文系だ。
それでも夫は、私と議論をしたがるのである。
つづく