ありがとうって、言おう | 私の夫は研究者です

私の夫は研究者です

研究者と結婚したら、即台湾へ移住。からのイギリス、イタリア行き。
あわせて約6年の海外生活を経て2018年帰国。長女も生まれて3人暮らしになりました。
研究者夫の珍生態、子育て、海外生活の記録などを綴っています。

 

よく言われる話で、目新しいことではないのですが。

 

”外国に住んでいると、「ありがとう」を発する回数が増える”

”「日本人は謝りすぎだ」と外国人に言われる”

 

 

最近、イタリアでもそうだなと思うことがありました。

 

 

 

 

 

 

ある日、スーパーのレジでの出来事。あれはイタリアで初めて白菜を買った日でした。

 

 

 

レジは混んでいて、私の前にも後ろにもお客さんが数人いました。

 

ようやく自分の番がきて、会計が始まりました。

しかし店員さんは突然「Wait a moment.」と言い、私の白菜を持ってレジを離れました。

(イタリア語ができないことはすぐにばれた)

 

あれ?どうしたのかな?

しばらくして戻って来た彼女の手には、白菜と値段のラベルがありました。

 

 

 

イタリアのスーパーの野菜売り場は、一個売りのものと量り売りのものがあります。

量り売りの場合は自分で重さを量り、値段ラベルを出して貼っておかなくてはいけません。

でも私、この白菜は一個売りだと勘違いしていたのです…。

 

 

 

私にイタリア語が通じないと気づいた店員さんは、

説明するより自分で量ってきた方が早いと思ったのでしょうか。

もしくは長蛇の列に嫌気がさして、レジから少しでも離れたかったのかもしれません。

 

どちらにせよ、お手数をおかけしました。

私は感謝を込めて「Grazie!」と言いました。

 

 

 

しかしその後、私はまた別のことをやらかしました。小さなことですが。

白菜と別件のせいで、私の後ろのお客さんは待たされています。

 

 

 

店員さんも、私の後ろのお客さんも、別に怒っている様子はなかったのですが、

いたたまれなくなった私は「I'm really sorry...」と謝りました。

 

 

 

すると、一気に変な空気になってしまいました。

 

 

 

なんというか、ありがとうとだけ言っておけば、

 

「いいよ、いいよ」「大丈夫だよ」「仕方ないわねぇ」で済んだのに、

助けた方も助けられた方も良い気分で終われたのに、

 

謝ったことで水を差してしまったような。そんな感じ。

 

 

 

 

あー余計なことした!と沈んだ気分のまま帰宅しながら、

もう必要以上に謝罪はしないぞと誓ったのでした。もちろん、状況を見て謝りますよ。

 

 

 

 

 

思えば台湾やイギリスでも、「むやみに謝らない方が良いな」と思うことがありました。

ブログに書いたこともあるかもしれません。

 

日本人である上、そう気が強いタイプでもない私は、

現地の人にとってはちょっとしたことでも、必要以上に謝ってしまうことがあります。

気を付けてはいるけど、習性なのでしょうか。ついつい出てしまう。

 

それで「なんでそんなに謝るの?」と不思議がられたことも、

火に油を注いでしまって余計に怒られたことすらもあるくらいです。

 

 

 

 

 

 

日本語の「すいません」「ごめんなさい」には感謝の意味が含まれる場合もあるけど、

「ありがとう」の方がポジティブな印象で、気持ちは良いよなぁ。

 

改めて、外国でも日本でも、

「すいません」よりも「ありがとう」とたくさん言えるようになりたいと思ったのでした。

 

 

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買った白菜は海鮮鍋風にして、美味しくいただきました♪

 

 

 

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