賃貸更新料過払い事件 -中編- | 私の夫は研究者です

私の夫は研究者です

研究者と結婚したら、即台湾へ移住。からのイギリス、イタリア行き。
あわせて約6年の海外生活を経て2018年帰国。長女も生まれて3人暮らしになりました。
研究者夫の珍生態、子育て、海外生活の記録などを綴っています。


昨日の記事の続きです。

<前回のあらすじ>
賃貸契約更新のため、ドレッドヘアーの大家(小さな賃貸会社の社長)と新たに契約をかわし、
更新料120ポンド(※当時のレートで約22000円)を支払ってきた私たち。
しかしその数日後、我が家に郵便が届いた。
送り主は入居時に私たちと大家を仲介してくれた大手賃貸会社で、
内容は「更新するなら今すぐ120ポンド払ってちょうだい」だった。
詳しくはこちら→

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これを読んでくださっている方も、何が何だかわからないかもしれないが、
当本人の私たちも、何が起きているのか状況を把握できなかった。

少なくとも大手賃貸会社(以下、仲介会社)の文面からは、ものすごいプレッシャーを感じる。
「ちょっと前に連絡したのに返事がないけど?」
「更新したければ払ってください」

ちょっと前の連絡…というのは身に覚えがないが、更新できないとすごく困る。


私たちは大家にも、仲介会社にも更新料を払うものだと思い込み、
慌てて仲介会社に出向いて更新料を払った。また契約書をもらい、サインをした。



しかーし。今度は大家からメールが来た。

「君たち仲介会社にも更新料払ったの?返金してもらって。」
「僕と契約したんだから、あそこはもう関係ない。払わなくていいんだよ!」と。



つまり私たちは、二重契約・二重払いしてしまったのだ。



今思えば、おかしかったところは色々とあった。
なのにイギリスのルールはこういうものなのかなと、飲み込んでしまった。
私たちはイギリスの賃貸事情に無知で、考えが及ばなかった。


大家は契約更新時に、仲介会社との関係が切れることを教えてくれなかった。
仲介会社はプレッシャーをかけてきたわりに、私たちと大家との契約状況を確認しなかった。
でも、彼らは自分の仕事をしただけ。別に悪くはない。

日本だったら顧客に対して配慮が足らない、確認が甘いと言われるかもしれないが、
ここでは仕事にそこまで求められていない。時々すごい気が利く人もいるけど。
知らなかった私たちが悪いと言われれば、きっとそれで終わる。



日本円にして2万円ちょっとを、今後何もしてくれない仲介会社にくれてやったのか?
私たちが悪いとしても、さすがにそれはひどいんじゃないか?
二重契約を放置するのは、大家にとっても仲介会社にとっても良くないんじゃないか?
(たぶんドレッド大家は仲介会社に謝礼を払わないといけない)



夫が立ちあがった。



つづく