左氏珠山

左氏珠山(さししゅざん)
1829～1896【文政十二年八月二十三日-明治二十九年七月二十日】
八幡浜市舌間出身、14才の時、泰平寺で禅を学び
その後、大阪に出て漢学を学ぶ

安政元年(1854)宇和島に帰り、明倫館にて上甲振洋に学ぶ

振洋が八幡浜に移ると舌間に帰り振洋の塾を手伝う傍ら
私塾で近隣の子弟を教える

明治二年(1869)伊達公より左氏の姓を賜る

伊達家菩提寺龍華山の三尊仏、阿弥陀、観音、勢至を
八幡浜に返すよう箴言、梅之堂に返還される

明治二十五年(1892)松山中学校(現松山東高校)の教師となる

この時の同僚が夏目漱石で『坊ちゃん』に執筆されている
漢文教師のモデルが左氏珠山

明治二十九年(1996)四月、愛媛県尋常中学校南予分校
(現宇和島東高校)の教師として宇和島へ帰る

同七月二十日、登校の途中で兇刃に刺され没す

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　享年六十八歳
四代藩主村年公の御母堂の墓所横に
左氏珠山遭難前年の二十八年八月六日に腸チフスで他界した
妻加寿(かず)と共に祀られている

墓は嘗ての教え子、土居通夫が建てたもの

宇和島の何処に住んでいて、何処で遭難したのか知りたい