山形県の蔵王に行って来ました。
「これ、アカン寒さやん...」
気が付けば、蔵王スキー場の山頂でこれを何度も繰り返していました。
ロープウェイでぐんぐん標高を上げ、山頂に降り立った時の気温はマイナス14度。
「寒い」とか「冷たい」とか、そんな生易しい言葉では到底表現できない新種の寒さを感じました。

いや、もはや「寒い」という表現では、この蔵王の地獄っぷりは伝わりません。
全身に「氷の鞭」でビシバシ叩かれているような衝撃を感じました。
ロープウェイを降りた瞬間に体が氷漬けになったかと思ったほどです。
そしてなぜか、僕がしていた手袋は、指先が出る、すごくかっこいいタイプのやつでした…(+_+)
そんな極限の寒さを耐えしのぶ中、僕の目の前に現れたのは 「スノーモンスター」 こと神秘的な樹氷の大群でした。
テレビや写真で何度か見たことがあったあの形...デカくて、怖くて、美しい。
不思議なほどに。
この氷の巨人たちは、一体どうやって生まれたのか?
その答えは、 風と木と雪の奇跡のコラボにあります。
1、シベリアから吹き荒れる冷たい季節風が日本海の湿気を巻き込みながら蔵王の山々に到達
2、そこで青森トドマツにぶつかり木々に水滴を吹き付ける
3、その水滴が凍る
4、さらに雪が積もる
5、水滴が凍る(あとは繰り返し)
6、そして、樹木の形がわからないほどの巨大な氷塊になる
つまりこれは、超ハードモードの冷凍庫で何層にもわたって冷凍保存された結果なのです。
そんなことを考えながら樹氷を眺めていると、再び容赦のない鬼寒の風が襲ってきました。
「もう、あかん」
顔がなんかヒリヒリする。
鼻があるのかどうかも分からない。
いや、むしろ鼻という概念がなくなった。
手の指先の感覚がないのは当然です。
「え、もしかして!?このまま、死ぬん...!?」
全身を襲う風に震えながら、昨年行ったマッターホルンでの瀕死体験がフラッシュバックしました。
そして同時に思った。
「温泉に入りたい...!」
温泉、それは回復の泉。
ここまで追い込まれるとシンプルな欲求しか出てこなくなる…
速攻でロープウェイに飛び乗り、近くの温泉に向かいました。
湯気がふわりと立ちのぼり、凍えた指先がじんわりと温まっていく。
ああ…人間って、お湯がないと生きていけないんだな…
お湯、ありがとう。
Thank 湯。
























