スイスの旅といえばマッターホルン!
ということで、その雄姿を拝むためにダボス会議を共にしたアキラと標高3100m、
雲の上のホテルに泊まることにしました。
「こんな贅沢、人生で何度味わえるだろう?」
まさに夢のような体験!!
でも、この旅はただの感動旅行では終わらなかったのです。
ツェルマット駅でゴルナーグラート鉄道に乗車しました。
そして始まる「うわー!すげー!!」連発大会。
車窓に広がるのは、まるで絵画のような真っ白なアルプスの世界。
標高が上がるにつれて、遠くに見え隠れするマッターホルンの鋭い頂。
「もうこれ、旅の目的達成したんじゃない?」
数日前までダボス会議で圧倒されていたのにその緊張感はどこへやら。
僕たちは無邪気に写真を撮りまくり、大はしゃぎしていました。
ついにゴルナーグラートに到着。
目の前に広がるのは、圧倒的威圧感のマッターホルン。
息をのむ美しさ。まるで神が掘り上げた彫刻のような威厳に満ちた姿。

「すげー!」という言葉さえ出ない。
でも、多分、「やばいよ、やばいよ」とは言っていた気がする。
それほどに、ただただ見惚れる光景でした。
その後、ホテルの部屋で余韻に浸る僕。
ところが・・・ん? なんか身体が重い?ってか、頭も痛いし。
え? 何か息苦しいんですけど!??
最初は気のせいかと思っていたら、
どんどんひどくなるめまい、吐き気、全身のだるさ…
はい、高山病です。
「やばいよ、やばいよ」と確実に独り言を言っていたはずです。
すかさずアキラにLINEを送りました。
「きっと、高山病かも。オレ、ここで死ぬかも。」
10秒後。コンコンコン!部屋の扉をノックする音がしました。
2つ隣の部屋から、アキラが猛ダッシュで駆けつけてくれたのです。
「もう電車がなくなってしまったから、明日の朝イチで山を降りよう!
ホテルのチェックアウトやっておくから!」
彼の冷静な判断と優しさに泣けた(ToT)
その夜は頭痛と吐き気をどうにか耐え朝を迎えました。
外はまだ真っ暗でしたが、
その闇の中でほんのりと浮かび上がるマッターホルンの影は
まるで夢の続きを見ているみたいでした。
しかし、その時の僕はそれを味わう余裕のあるダンディーな大人ではありませんでした。
始発の列車に飛び乗り、標高3100mからの大脱出開始!!
山好きのアキラには本当に申し訳なかったけど、
彼の迅速なアクションのおかげで最速で山を下りることができました。
麓のツェルマット駅に到着して安堵の息をついたところで、
ようやく無事に生還できたことを感じることができました。
「いやー、マジで死ぬかと思った。もう大丈夫だと思う、ありがとう!」
そんな会話をしながらジュネーブへ向かう列車に乗り換えました。
「あれ? 財布がない」今度は財布を落とすというトラブルが発生しました…
しかし、ここで慌ててはいけません。
「『トラベル』の語源は『トラブル』だ。
つまり、旅に出る者は困難を味わう覚悟がなければならない!」
このような名言があるかどうかは分かりませんが、
こういう時は、この名言を森本レオ風のナレーションで
脳内に流して必死に冷静さを保ち、
ダンディーな大人の雰囲気を醸し出すなどして気を紛らわせましょう。
財布はもう、見つからないのですから…
でも、こうやって珍道中を語れるのも、命あってこそ。
高山病、財布紛失、そしてここには書いていないハプニングも山ほどあった。
でも、この旅で僕は「友情のありがたさ」を改めて実感した。
マッターホルンの美しさに負けないくらい友情もまた尊いものだ。
しみじみそう思いながら、僕はすでに次の旅の計画を練り始めている。
さて、次はどんな冒険が待っているのだろう。
