父が亡くなり、本格的に経営を任されることになりました。
これからは引き継いだ会社の業績をあげなくてはいけません。
過去の帳簿から経営状態を眺めていると、あることに気付きました。
父の代から取引する下請け業者の分野が一番儲かる、と知りました。このまま下請け任せでは利益が上がりません。
利益追求していくためには、自分たちで対応できないかと考えました。
それには設備投資にかかるお金は莫大で、信用を得る技術の向上さえ未知数です。とうてい自分たちの世代では採算がとれないどころか、信用を失うリスクさえあります。
目先の損得だけで商売してはいけない、と思いました。
これから努力すべきは、取引先の下請けによい仕事をしてもらえることです。
彼らの商売で誰かを幸せにしているとしたら。
徳を積むことのできる経営者は天の存在に守られ、運のよい会社になっていくのですから・・・。