まだ、私のしゃもん（ハスキー♂）が健在のころ、
しゃもんを失うのが怖くて、怖くて怖くて・・・・。
どうしようもないくらい、不安で怖くて・・・・
そんなときに、
ある晴天の日に
、しゃもんと入った1件のカフェのテラス。
オヤツを食べて
私の足元でくつろぐしゃもん。
このままずーーっとずーーっとずーーっと、
一緒にいたかった。
死ぬなら一緒に死にたかった。
私の人生にしゃもんさえいたら、
他に何もいらなかった。
カフェには
１冊のネイティブアメリカンの本が置いてあり、
パラパラと見ていたら、衝撃を受けた文章があった。
それは、晴天の空に下で、
日焼けしたネイティブアメリカンの老人が
満面の笑みで死ぬ写真だった。
そこにはこのような文章が添えられていた。
今日は空が高くて青い。
空気が澄んでいる。
鳥が私の頭上でさえずっている。
収穫も終わった。
冬の備えの準備もできた。
ちょうど、
子供たちが笑いながら帰ってきた。
ああ・・・・
今日は死ぬのにいい日だ。
私はこのページを見て
ポロポロと泣いたのを覚えている。
そうだ。
しゃもんに死んで欲しくない！
いつまでも一緒にいたい！
ではなく、
私は、こんな心境でしゃもんを送り出したい。
しゃもんがこんなことを思える人生にしてあげたい。
そして、私もそう死にたい。
そう思った。
朝ご飯を食べたら、よろけだした大ばぁ。
ソファから落ちそうだったので、ストーブの前に移動。
座っているのがしんどそうで、ゴロンと横になったまま・・・
す～す～
す～す～す～す～
ん？
んん？？
んんん？？？？
あれ？
筋肉反射が始まってる！！！
大ばぁ、急だね！ 逝くの？
ちょうど、愛さんがまた１泊入院する出先のことで、
愛さんが病院行きをやめる！というので、
いやいやいやいや・・・・・。
行かないとダメ！
たぶん、もうすぐに息を引き取るから。と言うと、
愛さんが何度も何度も、大ばぁに顔を埋めます。
私が駅まで送っていく予定でしたが、急遽タクシーを
お願いして、もうタクシーが待っています。
「大ばぁ、大ばぁ、大ばぁ、楽しかったか？
もう逝くのか？ 最後にみんなと一緒に部屋にいられて
良かったなぁ・・・・。大ばぁ、大ばぁ・・・・」
ぐすん。ぐすん。ぐすん。ぐすん。ぐすん。ぐすん。
愛さん！タクシー待ってますよ！
「じゃあな、大ばぁ。じゃあな、じゃあな・・・・」
ぐすん。ぐすんぐすん。ぐすんぐすん。
愛さん！行かないと！病院の時間に間に合いませんよ！！！
愛さんが何度も振り返りながら、玄関で靴を履くも、
また戻って来て・・・・・
「大ばぁ、大ばぁ、逝くのか？楽しかったか？大ばぁ・・」
ぐすんぐすん。ぐすんぐすん。ぐすんぐすん。
愛さん！おおばぁが言ってますから！！！！
今日は死ぬのにいい日だねぇ・・・・・・
・・・って！！！！
ああ・・・今日は本当に空が青い。晴天だ！
愛さんを送り出すかのように、大ばぁ逝きました。
愛さんが何度も、何度も、何度も
「ここは楽しかったか？
こんな身体にされて 捨てられた人生を取り戻せるくらい
ここは楽しかったか？」
大ばぁに顔を埋めて、そう言っていました。
そうだね。
どうだった？大ばぁ。
施設は楽しかった？
たくさん大事にされたことは、気づいてくれたかなぁ。
たくさん愛してもらった気分はいかがですか？
うちの子の声を聞くみなさんが
大ばぁの返事を聞いてください。
なんて言っていますか？
聞こえますか？
どんな言葉が聞こえますか？
私はこう聞こえました。
今日は死ぬのにいい日だねぇ・・・・・・
って。
晴天の空。
大ばぁにたくさんの美味しいものやペットシーツ、
ベットやふかふか敷物を
ありがとうございました。
みなさんの応援のお蔭さまです！
大ばぁに、ありがとうございました
ああ・・・・ホントに空が青いよ。