何故これがミステリーなのか…
アメリカの退役軍人の中でPTSDに苦しみ、
その結果自殺をしてしまう人の数…
なんと戦死者よりも多い。
それほど戦争は人の心に暗い影を落とすということです。
このお話はそんなPTSDを抱える軍人のカウンセリングと治療を行っている建物が舞台。
そして、その中から選ばれた3人の軍人は本人の知らないうちに
新薬の治験対象者になっていた。
そして、その薬が効果があるかを確かめる為、
エレベーターに閉じ込め、外部との連絡を遮断し、
唯一連絡方法で嘘の情報を与え、心理的に極限状態へ追い込み、
戦争中と同じ強さのストレスにさらし続ける。
そして、その言動を逐一観察し、
新薬が本当に効果のあるものか実験をしている。
…人が死んでも実験は中止されない…
途中から、一体誰のための薬で、
なんの為の薬なのかわからなくなってしまいそうなほど、
モラルの崩壊が起きています。
全ては退役軍人をもう一度兵士として前線に送るため…
新薬の開発に治験はつきもの。
しかし、こんな治験はやってはいけません。
…フィクションで良かったよ。
そして、母はたくましいw