母の手術が終わって、
しばらくの間、集中治療室にいる間
私は、毎日母の所に通っては手足を握っていた。
姉や甥っ子達と3人で行く時もあり
それぞれ母の手足を握っていた。
私達3人の元気な気を母に送る…
口数もなく病室で
ただ…母の手足を握っていたことを思い出す。
皆の元気な気を送れば、
きっと元気になるから…
そんなことを思いながら
3人で母の手足を握っていたあの時
元気になって家に帰ろうね
私の心の中で思っていた。
退院後、母にその時のことを話すと
母は嬉しそうな顔をしていた。
嬉しい…！！
そういいながら、
母は、入院中の時のことを聞きたがる。
大手術の後の集中治療室
母は痛みがないように寝かされていた。
「ご家族の方達の声は聞こえますから
話しかけてあげてくださいね。」
そんな看護師さんの言葉を聞いて
私は母に話しかける。
「早く良くなって家に帰ろうね。」
母はスヤスヤ眠っていた。
病室に面会に行く私に
看護師さんからの報告。
「今日は、リハビリをして、
手足を動かしました。
午前中、少しお話しされてましたよ…」
少しでも、母が良くなっていくことが嬉しくて
私は、病室に向かうことが嬉しくなっていった。
そんな入院中のことを
看護師さん達のこと、姉や甥っ子達のことを
話すと嬉しそうに聞いている
「そうだったの…嬉しい…！」
「お母さんは、私達3人の
元気な気を手足から送ったから
元気に退院できたんだよ…」
「そうだね…嬉しいよ…」
と言いながら、涙が流れていた。
そんな話を、母のベットで話していた時のことを
昨日のことのように思い出す。
嬉しそうな母の顔
涙を流していた母の顔
母は皆に助けられた。
皆さんのお陰で元気になって退院してきた。
ありがとう…
本当に感謝の気持ちでいっぱいです。