久しぶりの博多座!千秋楽きた!!
ミュージカルは地味に久しぶりで、最後に福岡でウィキッドと三銃士観たのって福岡勤務時代だったから気付けばかれこれ4~5年振り、ということね…っ
(参考エントリー)
・2011-08-13「ウィキッド」
・2011-09-08「三銃士」
今回の予習は昨日ジュンク堂で買った角川の抄訳版で失礼しました。完訳はまた今度時間があるときに…。
角川の抄訳版は賛否両論ありますが、とりあえず初めて読むにはオススメです。すごい読みやすくてバス移動中に夢中で読めますた(・ω・)
というわけでミュージカル「レ・ミゼラブル」、楽しかったし感動したし、観れてとても良かったです。
以下いくつか雑感。
まず何よりも、個別の登場人物の物語や葛藤もさることながら、個人的には当時のフランスの貧困と革命のエネルギーを感じた大河ドラマでした。クライマックスの1832年六月暴動は、1830年の七月革命後の最後の暴動。民衆の貧困と不満が熱量をもって表現されてて、学生たちがバリケードの上で旗を掲げる姿はまるでドラクロワの絵を思わせました。その強くうねるエネルギーと、いくつかの切り取れる絵画のようなシーンが強く響き残りました。
「◯◯の死を犠牲にしない」という甘い大義名分が幾度となく繰り返されて、若い人々を狂わせていました。冷静に観てる側にとっては上っ面の「自分以外の誰かのため」に過ぎないのに、違和感を抱きつつもそれを明確に否定することができない熱気と憤怒と耳障りの良さがこうして歴史を繰り返させているのか…と戦後70年に重ねながら考えていました。
一見仇敵のように見える登場人物にもそれぞれの哲学があり、それぞれの正義がありました。いや、極度に屈折した哲学があり、歪んだ正義がありました。
さらに基本的人権についてまだ未熟な整備しかされていなかった時代の法の、罪人の更生を認めない社会風土が厳しくて、でもそれは今も形ばかりは整備されているのかもしれないけど…と思うところがありました。
そして映像による演出がこれまで観たことがないくらい凝ってて、観ていて何度もわくわくしました。
…そんなわけで、やっぱりね、良いです。ミュージカルに限らず、普段は自分の身近にない文化・芸術に触れる機会があるということが。
そんなに頻繁には難しいかもしれないけど、年に一回くらいはこういう機会をつくっていきたいね。
備考:
今日は12時開演の昼公演だったので、ランチは早目に中洲川端のバークレーでハンバーグカレー(*´∀`)
美味しかったー!