こんにちは
地方で中古住宅住まいのブログです
怒涛読書📖⛄🌃🌛✨
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虎に翼🐅が
ナレーションの尾野真千
今日の本はこちら📖
著者の小倉 広さんはリクルート社出身で、現在心理カウンセラー、エグゼクティブ・コーチ、組織人事コンサルタントを行う経営者の方👩🏫
年間300回の管理職研修を行われているということです。「昇進うつ」をきっかけに心理学と心理療法を学び、現在では1年先まで予約が取れないほどの人気講師の方だそうです。たしかに、アマゾンの無限オススメ本でこの方のお名前を何度か見かけました。
本書は、ケーススタディに漫画が取り入れられていて読みやすいおかげで、こちらも1日コースの本となりました。
同じテーマの本を読んでいると、大体書いてあることが共通していたりもするので(もちろん、本それぞれの特色はありますが)、ベースの部分は同じで読むのが速くなっていきます。
はじめに
・職場活性化の手段としてコーチングが注目されてきたが、変化の激しい時代で不確実性が高い中でコーチング(明確なゴールを描き、それに向けて達成手段を描く手法)では限界がある
・先が読めずゴールすら描けないことを受け入れ、その上で上司と部下が試行錯誤を重ねていくカウンセリングこそが求められる時代
・本書で紹介する方法はカウンセリングの理論と技法を応用したものであり、カウンセリング技法そのものではない。あくまで「カウンセリング型」の職場コミュニケーション技法であることをご了承下さい、とのことです
第1章
カウンセリングが引き起こした5つのミラクル
・カウンセリングが先、コーチングとティーチングは後
解決策を考えることはいったん脇において、じっくりたっぷりと受容・共感するのがカウンセリング。聴くことそのものを目的に共感することで部下の緊張がゆるむと、硬直化していた思考が活発に動き出し、部下の中で答えが見えてきたり、悩みも肯定できてくる
・ネガティブな事柄や感情も受容・共感する
ネガティブな感情を抑圧しても、それが消えることはない。むしろ爆発してしまう。ネガティブな感情は心身の健康にとって必要なことなので、抑圧している感情を表出してもらうことが大事
・必要に応じて上司も発言する
職場の上司はカウンセラーではなく業務の当事者。他人事ではなく自分事として発言する。バランスが大事
・所属欲が満たされないと問題は解決しない、所属欲が満たされると冷静に現状が見える
アドラー心理学では
人間がもつ究極の目標は社会への所属と考える。人々の行動は全て、社会の中に居場所をつくり、人とのつながりを感じるためのもの。所属が満たされたときにだけ人は幸せを感じると考えられる
人は家庭、職場、友人などさまざまな場を持っている。仮に一つで所属が満たされなくても他で満たされることで所属の危機はゆるむ
人は自分に対してしていることを他者にもする動物で🐒、自分を責めている人は他者を責め、自分を許せない人は他者を許さない。自分の欠点ばかり見る人は他者の欠点ばかりを見る
上司が部下の良い側面に注目してくれたら、部下も自分の良い側面を認めることができ、心がゆるんでこれまで見えていなかった周囲のメンバや家族の良い面に気づく
・受容・共感されると活力が湧いてくる
・しっかりと共感した後ではコーチングが効いてくる
エピソードを丁寧かつ受容的に上司に聴いてもらうことで信頼が芽生え、信頼している人の言葉なら受け入れる
・具体策は言わず、視点や考え方だけを提案して自己決定を重視
人は、自分で決めた時にだけそれを継続し、結果に責任を負う
人から押し付けられた内容は続けることができないし、他人事として無責任にもなる
・「べき」思考(ビリーフ)が思考、感情、行動、身体反応を決める
認知理論パラダイム:私たちの感情や行動、身体反応は、できごとや刺激が作り出すのではなく、それをどのように捉えるかという認知(例:叱られたら人生終わりだ、と思うなど)が引き起こすという考え方
→捉え方、認知を柔軟にすることで症状が和らぐ
・信念・価値観に触れると気づきが起きる
信念・価値観は「考え方のくせ」であり「性格」「人格」に近い存在なので、自分でも気づいていなかった自分に気づくことができる
→気づきとは、「問題解決策に気づくこと」ではなく、「自分自身」に気づくこと
第2章
職場で使える3つの技術
(1)コーチングではこうする
・コーチングのゴールは目標設定と解決策立案による目標達成支援。正面から課題を解決していく。カウンセリングに比べればかなり早いタイミングで聴くことを打ち切る
・カウンセリングでは、自分で気づいていない本当の自分に気づき、それを統合することによる成長=自己実現をめざす。そのため、目の前にある悩みや問題を解決しない場合も多くある。悩みそのものが不要とわかることもある
・コーチングでは論理的に目標をより細かく具体的に砕き、また逆に小さな目標を大きな目標に上げることでモチベーションを上げたりする
・カウンセリングでは論理が優先になると感情を感じられなくなってしまうので、上記のコーチングの手法は用いない。カウンセリングでは「意図的な感情表出」や「言葉にならない気持ちや感覚」をきっちりと感じとることを重視するため。右脳的な感情を感じるためには、左脳的な思考を止める必要がある(人間の脳は左脳を用いた論理と右脳を用いた感情を同時に扱うことはできない)
・論理的アプローチをできるだけ排除することにより、「べき論」から脱却して「自然体」に戻ることでその人が本来持っている能力、活力、魅力へとコンタクトし、生態学的および対人関係的なホメオスタシス(恒常性維持機能)が高まると考えられている
(2)ティーチングではこうする
・スピードが速いため、知識経験がない相手にはティーチングも有効。時と場合によってはティーチングが最も適する手法の場合もある
・ただし、知識・技術の伝達はされるが、それが活用されて成果を生んで初めて効果がある。伝達は速いが「腹落ち」「納得」が伴わないため行動化されないという弱みはある
→急がば回れで、安易にティーチングを選ばないように気を付ける必要はある
・答えそのものを伝達せずに、解決に至るためのヒントや視点を伝えることに徹することで、自己決定を促すことはできる
「魚を与えるのではなく、釣りの仕方を教えること」老子の格言
→「釣り方を教え、実際に釣ってみることを体験させる」ことがティーチング
(3)3つの違いとは何か
①対象者
②目的:コーチングは対象者が目的を持っており、それを解決するエネルギーがあることが前提。その両方がないならばカウンセリングから始める
③主体者:カウンセリングもコーチングも、部下が主体
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