今週、スゴく嬉しいことがあったのですが、

それを具体的に書けないのがブログ爆笑


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著者のクロード・スティール博士はスタンフォード大学教授で、この日本語版出版当時(2020)はカリフォルニア大学バークレー校の副学長を兼ねていた著名な社会心理学者。
彼自身がアフリカ系アメリカ人で、八木さんの講義でも「彼自身が相当苦労した」とありましたが本当に。黒人の子どもは水曜の午後しかプール使えない、木曜の午後しかスケートボードの場所を使えない、アルバイトの面接に行って一日中待ってても、「ニグロはお断り」の一言で終わり……
幼い子どもながら、「あの時代にあの場所で黒人であるがゆえの人生の条件を学んだ」と…。
 
この本では「単なる固定観念が人間の行動に強力な影響を与えること」を数々の実証的実験で確認されており、周囲からステレオタイプに基づく目で見られることを恐れるあまり実際にパフォーマンスが低下したり、恐れていた通りのストレオタイプをむしろ確証してしまうこと。
さらにはたとえ周囲からの偏見の目、差別がなかったとしてもステレオタイプに基づくパフォーマンスの低下はあることが解明されています。
(これが本書のテーマであり、「ステレオタイプ脅威」と呼ばれます)
 
このように、自分の社会的アイデンティティ(年齢、性別、人種、国籍、障がいの有無等)は、人生の重要な事柄に大きな影響を与えうる。
重要な事柄とは、個人の才能や選択、モチベーションによって決まると考えられている多くの物事に及ぶ。
研究の過程で、ステレオタイプ脅威が人生に与える影響が、思っていた以上に大きいことを確信した。
人は自分を自律的な存在だと思っていても、実際はステレオタイプ脅威によって、仕事の成果や学校成績、職業や友人の選択まで大きな影響を受けている。同じコンディションであっても、実力を発揮するには社会的アイデンティティと結びついたプレッシャーを克服しなければならない。
(➡️これに脳の3割くらいが使われてしまうと講義で聞きました。なのでその分のパフォーマンスが下がり、実力を発揮できなくなる)
 

「全ては個人の努力次第」という信条を「のさばらせずに」、このあまり理解されていない社会的現実を明らかにすることが本書の目的。
黒人に対するプールの使用制限のように特定の人の行動を物理的に制限する場合だけでなく、目に見えないように脅威を感じさせることで行動を制約する場合もある。目に見えず形のないストレスタイプ脅威は強力でしぶといが、しかし現実的な対策を講じると劇的な変化をもたらすことがある可能性があると示すことも、本書の目的のひとつ。
 

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ステレオタイプは認知、

偏見は感情、

差別は行動。個々人の能力に基づくのではなく、ステレオタイプで実質的な被害を他者に与えてしまうこと。


そして差別がなかったとしても、「本人が周りからどう思われるかを恐れる」だけで、ステレオタイプ脅威の影響は出てしまう。

 

「誰もがバイアスを持っている」ということを、一番最初に学ぶこと。

それぞれが生きる環境の影響を受けているからこそ、科学の力をもってバイアスを抑えながら、理解を広げること。

 

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序文から第一章まででずいぶんたくさんの学びがありました。

この本は速読できない、じっくり行きます、言語化したくてPCで書いてます。

 

お読み頂きありがとうございますほっこり