World Football Days(ワールドフットボールデイズ) -3ページ目

【ゼロックス杯】佐藤の芸術ボレーで広島が競り勝つ!

 今年もJリーグが20回目の開幕を迎える。新シーズンに先立って、富士ゼロックス・スーパーカップが今日行われ、昨季Jリーグ王者である広島と天皇杯王者の柏が対戦した。

 試合が動いたのは開始29分。左サイドを繋いで青木敏弘がアーリークロスを送ると、ペナルティエリア付近で水本裕貴がヘディングでそらし、最後は佐藤寿人が左足でジャンピンクボレーを決めて鮮やかに先制する。

「もうないんじゃないですか。自分でも出来すぎなゴールでした」と振り返る佐藤だが、ベテランFWは地道な努力を怠っていなかった。「今日も試合前に、セリエAのビデオを見てイメージしていたんです。世界トップレベルの選手を参考にしないといけないので」と語る。

 後半12分のオーバーヘッドなど、試合の見せ場を存分につくった佐藤は、有望選手の海外進出が進む中で「Jリーグに興味を持つ人が増えるように、これからもサッカーの面白さを伝えていきたいです」と、チームだけでなくリーグ全体を背負って立つ存在だ。

【富士ゼロックス・スーパーカップ2013】
2013.02.23
サンフレッチェ広島 1vs0 柏レイソル
〈広〉佐藤寿人(29分)

レアル次期監督はアンチェロッティで口頭合意か

 スペインの首都に、フランスの首都から新たなる指揮官がやってくるかもしれない。フランス紙による昨日の報道で、パリ・サンジェルマンを率いているカルロ・アンチェロッティ監督が、レアル・マドリーの次期指揮官となることを口頭で合意したと話題になっているのだ。

  フランス紙「ル・パリジャン」の報道によれば、アンチェロッティ監督は09年にもレアルから目星をつけられるなど、フロレンティーノ・ペレス会長が招聘を熱望する監督の一人という。ジョゼ・モウリーニョ監督の退任がささやかれ始めたこの時期に、新監督の有力候補が挙がったということになる。一方で、現在アンチェロッティ監督が指揮を執るパリSGの新監督には、アーセナルを率いるアーセン・ベンゲル監督やモウリーニョ監督の名前が挙がっている。

 去就問題で渦中にあるアンチェロッティ監督は、「もしもクラブ(パリSG)が私の仕事に満足ができていないのであれば、出て行くことには何の問題もない」とコメントを残している。

【欧州CL・1回戦】ミランがバルサに2得点快勝!ほか

 欧州CL1回戦1stレグは、日本時間の今朝白熱の2試合が行われている。内田篤人が所属するシャルケは、敵地でスナイデルとドログバがこの冬加入したガラタサライと対戦。前評判では大半が負けと予想されたミランは、サン・シーロでバルサとの大一番に臨んだ。

 右太腿肉離れの影響で内田が欠場したシャルケは、序盤から攻め込まれる展開に。12分に先制ゴールを許した他にも、得点となっておかしくない決定機がいくつも襲いかかったが、GKヒルデブラントを中心として1点に抑える。すると前半終了間際に、ジョーンズが同点弾を決めアウェーで引き分けに持ち込んでいる。

 ホームにバルサを迎えたミランは、つなぐサッカーを見せる相手に徹底した守備で応戦。決定機をも作り出しつつ前半をスコアレスで折り返し、迎えた後半12分、FKを横にそらしてモントリーヴォ、サパタと繋いで最後はボアテングがボレー。サパタの手に当たったようにも見えたが、判定はゴールとなり先制に成功した。さらには36分、ボール回しから最後はムンタリのボレーが決まり、2-0と快勝で2ndレグを有利な状況で迎える。

【欧州CL・1回戦1stレグ 結果】
2013.02.20
ガラタサライ 1vs1 シャルケ
〈ガ〉ブラク・ユルマズ(12分)
〈シ〉ジャーメイン・ジョーンズ(45分)

ミラン 2vs0 バルセロナ
〈ミ〉ケビン・プリンス・ボアテング(57分) サリー・ムンタリ(81分)

【欧州CL・1回戦】バイエルンが敵地で3得点快勝!ほか

 欧州の地では日本時間の今朝欧州CL1回戦の1stレグ2試合が開催され、それぞれに熱戦を繰り広げた。

 ポルトガルの地、エスタディオ・ド・ドラゴンではポルトが、マラガを迎え入れた。序盤から圧倒的な攻撃を見せたのはポルトで、決定機が何度となく訪れたが、最後を決めきれずに前半をスコアレスで折り返す。後半11分にやっとの思いで左クロスから先制し、その後も攻めたが追加点には至らず試合終了。2ndレグはマラガがホームで迎える。

 イギリスの首都、ロンドンに乗り込んだバイエルンは序盤から積極的な入りを見せ、7分にクロースのゴールで先制。さらには21分にCKのこぼれ球を、ミュラーが身体を張ったプレーで押し込み試合の主導権を握る。前半を2点ビハインドで折り返したアーセナルは、後半10分にようやくCKからゴール。しかし32分にはマンジュキッチのゴールが決まり勝負あり。初戦はアウェーのバイエルンが大きなアドバンテージを得る形で終わりを告げた。

【欧州CL・1回戦1stレグ 結果】
2013.02.19
ポルト 1vs0 マラガ
〈ポ〉ジョアン・モウティーニョ(56分)

アーセナル 1vs3 バイエルン
〈ア〉ルーカス・ポドルスキ(55分)
〈バ〉トニ・クロース(7分) トマス・ミュラー(21分) マリオ・マンジュキッチ(77分)

地元紙は低評価も、レアル戦の香川に監督は満足

 イングランドの名門、マンチェスター・ユナイテッドを率いるアレックス・ファーガソン監督は17日(日本時間18日)、クラブの公式サイトを通じて、今季からチームでプレーするMF香川真司への自身の評価について言及した。

 今季開幕前にドイツのドルトムントからマンUに入団した香川。リーグ2連覇の中心的存在として、ドルトムントではブンデスリーガを代表するアタッカーの一人としての地位を確立した。

 しかし加入1年目のマンUでは、リーグで2得点にとどまるなど、持ち味を発揮できていない状況だ。さらには昨年末に、膝の負傷により2ヶ月間という長期に及ぶ離脱を経験。チームに馴染むための段階で重傷を負った香川だが、そんな彼に対して見限ることなく見守るのが、「サー」ファギーである。

 先週行われたレアル・マドリーとのCL1回戦1stレグでは、トップ下で先発出場したものの相手ディフェンスに苦しみ、後半19分に途中交代。メディアによっては「彼の夜ではなかった」などと、批判の声も飛び交っていた香川だが、ファーガソン監督はそれでも香川への信頼を強調している。

「開始から30分の間、何度ともなく相手のスペースで効果的なランニングを見せていて素晴らしかった。彼の仕掛けこそがあの試合で最大の武器になると思っていた」とコメントしたファーガソン監督は、さらに次のように続けている。

「ファン・ペルシーを追い抜いてボールをもらったとき、うまく足におさまらなかったのは運に恵まれていなかったようだ。彼は相手をかき回し続けたが、外から見ている人たちは違う意見を抱いたらしい。そして私は、その意見は少しばかり不平等だと思う。前半の彼は本当によくやってくれていたよ」と、結果を残せなかった中にも収穫があったことを強調した。

 さらにファーガソン監督は「彼は全然違う環境からここに来ている」と話し、イングランド特有のスピード感やフィジカルに戸惑う選手は多いと主張している。

「来シーズンになれば、彼はもっとよくなるはず」と語り、今シーズンしっかりとプレミアでのサッカーを肌で体感することで、さらなるステップアップへの期待を明言してくれた。