地元紙は低評価も、レアル戦の香川に監督は満足 | World Football Days(ワールドフットボールデイズ)

地元紙は低評価も、レアル戦の香川に監督は満足

 イングランドの名門、マンチェスター・ユナイテッドを率いるアレックス・ファーガソン監督は17日(日本時間18日)、クラブの公式サイトを通じて、今季からチームでプレーするMF香川真司への自身の評価について言及した。

 今季開幕前にドイツのドルトムントからマンUに入団した香川。リーグ2連覇の中心的存在として、ドルトムントではブンデスリーガを代表するアタッカーの一人としての地位を確立した。

 しかし加入1年目のマンUでは、リーグで2得点にとどまるなど、持ち味を発揮できていない状況だ。さらには昨年末に、膝の負傷により2ヶ月間という長期に及ぶ離脱を経験。チームに馴染むための段階で重傷を負った香川だが、そんな彼に対して見限ることなく見守るのが、「サー」ファギーである。

 先週行われたレアル・マドリーとのCL1回戦1stレグでは、トップ下で先発出場したものの相手ディフェンスに苦しみ、後半19分に途中交代。メディアによっては「彼の夜ではなかった」などと、批判の声も飛び交っていた香川だが、ファーガソン監督はそれでも香川への信頼を強調している。

「開始から30分の間、何度ともなく相手のスペースで効果的なランニングを見せていて素晴らしかった。彼の仕掛けこそがあの試合で最大の武器になると思っていた」とコメントしたファーガソン監督は、さらに次のように続けている。

「ファン・ペルシーを追い抜いてボールをもらったとき、うまく足におさまらなかったのは運に恵まれていなかったようだ。彼は相手をかき回し続けたが、外から見ている人たちは違う意見を抱いたらしい。そして私は、その意見は少しばかり不平等だと思う。前半の彼は本当によくやってくれていたよ」と、結果を残せなかった中にも収穫があったことを強調した。

 さらにファーガソン監督は「彼は全然違う環境からここに来ている」と話し、イングランド特有のスピード感やフィジカルに戸惑う選手は多いと主張している。

「来シーズンになれば、彼はもっとよくなるはず」と語り、今シーズンしっかりとプレミアでのサッカーを肌で体感することで、さらなるステップアップへの期待を明言してくれた。