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今も昔も

「自作歌詞&曲」と「声劇台本」が主食のごった煮ブログ。

「初心者台本」とは…

■こんな方にオススメ!
・声劇をやってみたいけどいま一歩踏み出せない…
・長い作品を演じるのはまだ怖い…
・声劇ってなんぞ?


■こんな台本です
・Twitterなどで流れてくるネタを台本にしています
・ちょっと笑える小話をインスタント麺が作れるくらいにまとめます


■注意事項です
・性転換は可能だと思ったらしても大丈夫です
・気負わず、とりあえず声を出してみましょう
・ご近所迷惑&親フラに気をつけて!
・喉を傷めないよう、寝起きなどは避けましょう
・温かい飲み物と一緒にどうぞ

その他はこちらから
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支払いはご一緒でよろしいですか?
⇒不問2 男1 女1

飲酒検問☆
⇒男2



【リバース・ストーリー】

※一人称や性別の変更はご自由にどうぞ



彼女は消えた。
突如として、僕の前から消えたのだ。

理由なんて大したことはない。
ただ、敵の刃に切り裂かれて、薄ら白い光になって消えた。
それだけのことだ。

この戦が溢れる世界では、珍しいことでも何でもない。

だから僕は願ってみた。


「彼女を、取り戻したい」

僕の中に居る、誰かが答えた。

『本当に、後悔しないのならば、力を貸そう』

「僕を守って消えた、彼女のためになら、僕は何を犠牲にしても構わない」

『…彼女が、どれほどに僕を大切に思っていたか、知っているか?』

「知っている。僕らは同じだけ、愛していた。愛し合っていた」

『…それでも、本当に、彼女を呼び戻したいと願うのか?』

「当たり前だ」

『何を犠牲にしても?』

「当たり前だ」

『ならば、力を貸そう』

「ありがとう。これでまた、彼女と共にいられる。
 彼女に愛を伝えることができる。
 彼女に触れることができる。
 彼女と、夜を超えて朝を迎え、穏やかに一日を過ごすことができる」

『さぁ、寄越せ。対価を。
 お前にとってこの世とも等しい、大切な女性を呼び戻すための
 お前にとって、この世よりも大切な、彼女を呼び戻すための、対価を』

「わかった。何だって持って行ってくれ!」




その後、その部屋に残ったのは、僕の衣服と。
それから、僕の中に居ただれかだけだったそうだ。




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彼女を取り戻すために
・僕自身が対価となって消えてしまった
・僕自身では対価としては足りず、呼び戻された彼女までもが対価となった
2パターンお好きな方を想像していただければ嬉しいです


【月夜蝶~君ヲ想フ~】

H/MIX様の「月光蝶」の音源からイメージした一人語り用の台本です。
音源はこちらから「月光蝶

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私がはじめてそのお屋敷に足を踏み入れた時、
「いらっしゃい」と優しく響いた声があった。

見知らぬ人、見知らぬ街、見知らぬ文化。
私が生まれて知ったものとは、何もかもが異なる世界。
そう、これは私にとって、まさしく新しい世界であり、
異質な世界であり、そして運命と呼ぶべき世界でもあったのだ。

彼の優しい声に導かれるがまま、
私は綺羅びやかな世界に飛び込んだ。


「どうぞ、おいでくんなまし」

「あっちには、主様だけ」

「今宵も、優しくしてくれなんし」


甘い、淡い睦言は、この街の中でだけ結ばれた
「夫婦(めおと)」という繋がりを示すためのもの。
私の体は、あの優しい声に導かれて、この世界に落とされた。
落とされた。

落とされた。

落とされたのだ。

何に?

私は何に落ちたのだろう。

汚れ仕事と呼ばれても構わない。
私はただ、あの、優しい声をくれた彼の役にたちたいだけ。

きっと、私は彼に恋をした。愛をした。
そう、泥沼のようでいて、冬に布団のように暖かく、
はたして蜘蛛の糸のように細く、脆い、恋に落ちたのだ。

花魁と、楼主(ろうしゅ)の。
郭者(くるわもの)同士の。
決して結ばれてはならぬ、結ばれることのない。

誰かに言わせれば、決して報われることのない恋なのだろうけれども
私からすれば、私が年季を終えるまで、私がお職で在り続ける限り。
私は彼の一番になれるのだ。

こんなに素晴らしいことはあるだろうか?

私は月明かりに照らされた、蝶々柄の着物を見つめ、
その浅葱色に言い聞かせるのだ。

「私は、幸せよ。」




【 ごちゅうい 】


※ 悪夢シリーズは、「悪魔と人間」「神と人間」など「人外と人間」の恋の話
※ 悪夢に見えるけれど、当人たちはすごく幸せなひとりがたり用の台本です
※ これらを元に、創作をされる場合には、必ず所定の方法で連絡をお願いいたします
※ ニコ生などで利用する際には、目次ページのリンク、またはこのページのリンクを張ってください

 

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私は彼を愛している。彼も私を愛している。
だってこんなにも熱い視線が絡み合うのに、
お互い何も意識していない、なんてことはないんじゃない?

例えばほら、空が情熱的に染まる宵闇で。
彼が私を見る目は、私に出会えた驚きと
それから感動の涙で彩られているわ。

他にも。彼が風邪で寝込んだと聞いて会いに行けば
恥ずかしそうに布団に顔を隠して、
それから照れた声で「大丈夫だよ」なんて言うの。

でもね、そんな仲睦まじい私たちにも、
1つだけ気になることがあるのよ。

私は綺麗な白装束だけれど、彼は血色が良すぎるの。
愛しあう二人だもの。装いだって揃えたいと思わない?


だから私はこうしたのよ。


愛しい彼の首筋に、かぷりと牙を立ててみたの。
そしてそこから、彼が生きる証、真っ赤な命。
私の瞳と同じ色をした…そう、血を啜るの!

そうしたらほら、赤色が抜けてきっと彼は真っ白になる!
私と同じ、真っ白な体に!


そう思っていたのに。
時間がたつにつれて彼の体は、薄ら青く汚い色になってしまった。

これじゃぁだめだわ。
これは愛しい彼じゃない。

彼はもっと、美しい顔立ちと、
透き通るような瞳と、
柔く(やわく)美味しそうな肌と、
少し震えたような私を呼ぶ声。

だから私は探すのよ。
私の愛しい彼を。
人間の姿に化けて、愛しい彼の面影を探すの。
そして足りないところを補って、愛しい彼にしてあげるの。

そうね…
次はあなたがいいかもしれないわ。ふふっ

たぁーっぷり、愛してあげるワ。

 

 

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【夢都狐】
架空の妖怪。好みの人間を化かして食べる。

【雨上がりヒロイン】

長い雨の時間 続く昼下がり僕は
ふと思い出しアルバムを 1つ取り出してみる
長い時間がさ 書かれているはずなのに
白いページが続くだけ 何も思い出せない

君と出会ってから 続くカラフルな写真
ふと気づいてフィルムから 1つ取り出してみる
僕と君は同じじゃない だけどずっと一緒に居るね
これからもずっと色づいた二人の思い出を作ろう

窓を叩く雨粒はドロップ
赤青黄幸せな色してる 多分
君がいるから 大抵のことは 幸せに変わる

雨上がりに咲いたBeauty Word
青空いっぱいのWonder Songs
怖くないよ走りだす僕の右手に君の左手が
晴空に咲いたHappy smile
青空高くForever
小さな幸せを抱きしめ君と僕とで歩きたい


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仮想学園、ミヤっさんのキャラソン。
音源は別途上げます。