尚食(しょうしょく)~美味なる恋は紫禁城で~ #27 牡丹会 あらすじ
姚子衿の所に泊まると言った皇太子・朱瞻基だったが、傷のことが心配だと言うと口付けだけして帰っていった。
郭貴妃は、3日跪いて皇帝に許された。郭貴妃は、近く予定されている皇后の誕辰宴を取り仕切りたいと願い出た。
姚子衿の所には、皇太子才人の何氏や趙氏が訪ねてきており、噂を聞き付けた呉才人も遊びに行った。
姚子衿は刺繍や調香、楽器の演奏を妃たちと楽しんでいた。呉才人は、皇太子は香が嫌いだと教えたが、姚子衿は自分は香が好きなので自由にすると話した。
呉才人は、姚子衿と仲良くしない同盟を組んでいたのに裏切った妃たちや、皇太子の好みに合わせない姚子衿にちょっぴり腹を立てた。
郭貴妃が皇后の誕辰宴を取り仕切ると聞いた皇太子妃・胡善祥は、2人の間の深い溝は塞がらないだろうと侍女に話した。
姚子衿は、皇后の誕辰のために牡丹の絵を用意した。
皇太子は散策中、姚子衿が妃達と絵を描いているのを見かけた。
妃達は女同士の話に夢中で、皇太子に気づかなかった。
皇太子は怒った様子で立ち去った。
呉才人は、姚子衿が皇太子の好まぬことばかりするから怒りを買ったのだろうと思った。
夜、皇太子は姚子衿の宮に行ったが、扉が閉まっていた。
皇太子は黒猫の硯台を使い、扉を開かせ中に入った。
皇太子は、いつか心を開いて欲しいと言って姚子衿に首飾りを贈った。姚子衿は皇太子に願い事をした。
南京で地震が頻発し、皇太子は出かけて行き現地で指揮を執った。
呉才人は、姚子衿の描いた絵を汚した。
誕辰宴が始まり、後宮の妃達が次々に贈り物を贈った。
皇太子妃は、呉才人が姚子衿の贈り物を汚したことを話し、姚子衿は郭貴妃の計らいで演奏をすることになった。
姚子衿の演奏に合わせて、芸妓たちが踊りを披露した。
皇后は殷紫萍を司膳に抜擢した。
皇帝が病の今、質素にするはずの誕辰宴で芸妓たちまで使った姚子衿を皇后は咎めようとした。
しかし芸妓は南京にいる皇太子からの祝いだと伝えると皇后は褒美を与えた。
皇后は、芸妓たちが罪人の家族であることに気づいた。
皇帝が大赦を施したはずなのに 未だに家族が解き放たれていないと気付いた皇后は、調査を命じた。
宴のあと、郭貴妃は皇后を訪ね、今までのことを謝罪し、仲直りの印として酒を差し出した。
そこに皇帝が現れ、酒を飲んだ。
皇帝の所に、盛侍医が呼ばれた。
側近たちは平静を装っているが、皇帝に何かがあったようだと游一帆は気付いて…?
感想
姚子衿と皇太子は、今回もキスどまりでしたが、微笑ましいやり取りが多くてかわいかったです。
帰ったと見せかけて、浴槽から顔を出した姚子衿の唇を奪った場面とか、黒猫の硯台を使って扉を空けさせた場面とか好きでした。
扉の鍵を閉めて寝ている姚子衿に笑い、猫を使って扉を空けさせた皇太子にイイネとなりました。
良い雰囲気のところに、南京で地震という急報が届き寸止めです。
寸止めは游一帆の策略かもしれません。
游一帆の側近の人は”今すぐ知らせなくてもいいんじゃないですか?”という雰囲気を醸し出していましたが、游一帆は東宮に知らせるよう命令を出してましたので。
呉才人はいじめっ子のような、トラブルメーカーのようなムーブをかましていましたが、それでも可愛かったです。
計算高い嫌がらせをするとか命を狙うとかではなく、いじめっ子の小学生みたいだからだと思います。
ツンツンした猫が牙をむいて シャー と言ってるみたいで憎めない。
『今はシャーシャー言ってるけど、そのうちお腹を撫でさせてくれるんでしょう?』と思いながら見ていました。
絵を描く姚子衿を囲んで妃達が集まっている場面。
呉才人以外は皇太子が来たことに気づかず、皇太子は怒って立ち去りました。
呉才人は、騒々しいのが嫌いな皇太子が、妃達と集まってわちゃわちゃしている姚子衿に怒っていると考えていましたが、残念ながら違うと思います。
皇太子は自分にはなかなか笑顔を見せてくれない姚子衿が、妃達と楽しそうにしているので拗ねてるんです。間違いない。
どうやら解き放たれることになったはずの罪人の家族が解き放たれていないようです。
25話で、姚子衿は先帝の奸臣の家族を許すよう皇帝に進言し、皇帝はそれを受け入れ大赦を出しました。
姚子衿は、皇太子にきちんと解き放たれたか確かめて欲しいとか何とか、お願いしたようです。
お願いされてすぐに、皇太子は南京の地震対応に追われることになりましたが、ちゃんと手配してくれていました。
皇太子は皇后の祝いとして芸妓を使うことに。
こうすれば、あとは皇后が対処してくれると考えてのことでしょうね。
案の定、皇后は芸妓の中に罪人の家族がいることに気づき、すぐに調査を命じてくれました。
皇太子と皇后の信頼関係があるからできることだと思いました。
そして、自分の関わった策についてのアフターケアも忘れない姚子衿さん、さすがとしか言いようがありません。
皇帝の身に何かあったらしいです。
もしかして郭貴妃は、皇后に差し出したお酒に毒でも仕込んでいたんでしょうか?皇帝が飲もうとしたら、やけに慌てていました。
盛侍医が大慌てで呼ばれ、それなのに側近は涼しい顔をしている不思議。
けれど游一帆は、側近の額の汗を見逃しませんでした。
一体何が!?
見てきます!!!!