
しばらくして菜の花が
「皆さ~ん!いい考えがあります。
ここが壊されないために、原っぱの美しさを市長さんに認めてもらいましょう。
明日は、思いっきり命がけで一斉に咲いて見せませんか~?」
と、呼びかけます。
菜の花の呼びかけに原っぱの仲間たちは、全員うなずきます。

「明日は頑張るわ!生死の分かれ目ですものね」
と、まだ固い蕾のタンポポが白いアネモネに話しかけながら、眠ってしまいました。
白いアネモネは花を閉じ白い三角帽子になったものの・・なかなか眠れません。
『どうしよう~!お日様に向かってしっかり咲くと、首の葉っぱが目立ってしまう。きっと皆に笑われるわ。でもこの原っぱがなくなったら皆死んじゃう。
そうだわ。私一人がしっかり咲かなくても大したことではないわ。
どうせ、市長さんの目に私は留まらないから・・・』
と、あれこれ考えて夜が更(ふ)けました。
翌朝、
驚いたことに固い蕾だったタンポポが、たくさん花を咲かせているではありませんか。
あちらにもこちらにも、まるで原っぱに明かりが灯(とも)ったように、輝いています。
すみれも落ち着いた紫色で原っぱを飾っています。
遠く離れた所には真っ赤なポピーの姿も見えます。
でも、白いアネモネはやっぱり首を垂れたままで、咲き始めます。
(続く)

「いつも、有難うございます♪奇跡的に生かされている命に感謝を忘れずに、今年も一日一日を大切に暮らしましょうね!笑顔!Anyway smile♪」(With gratitude from ゆうゆ)
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♪「自然のささやき 」
♪「童話の宝石箱 」
(The above is written by ゆうゆ)
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