白いアネモネの悩み(4話) | 春夏秋冬~自然と共に生きる幸せ♪

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白いアネモネの悩み(4話)

友達のタンポポは、そんな白いアネモネを黙って眺めています。

そしてお日様がちょうど頭の上に座った頃、市長さん達の白い車がやって来ました。

原っぱの皆は緊張します。
モグラ達も土の中でじっとしています。

市長さんの足が草の上に降り立ちました。
「ほほ~っ!海も見えるし、なかなか見晴らしのいい場所だねぇ。これはレジャーランドにもってこいではないかね?」
と、市長さんの一言です。

「いい場所だからこそ私は、自然のふれあい公園にしたいと申しているのです!」
と、熱く語るのは女性の議員さんです。

「君!市長さんが決定をすることなのだから・・」
と、ゴマを摺(す)っているのは男性の議員さんです。

三人は話しながら歩き出します。すると
「まあ、何ときれいな花でしょう~!」
と、女性議員は作戦を変更して草花に、注意を惹(ひ)きます。
そして、キョロキョロと原っぱを、何やら捜し始めています。

アネモネと目が合うと突然顔を輝かせて、市長さんを誘いゆっくりとこちらに
近づいて来ました。

それに気付いたタンポポが小さな声で、しかし強い口調で
「アネモネさん!あなたの出番よ。皆があなたを愛していることを忘れないでね」
と、囁(ささや)きます。

アネモネは透けるほど白い花びらを震わせながら、うつむいたまま嘆きます。
『どうして?どうして仲間がいっぱいいるのに・・私でなければならないの?
嫌だわ。お願いだから来ないで!』
と心の中で叫びますが、市長さん達三人はそばまで来てしまいました。
(続く)

「いつも、有難うございます♪奇跡的に生かされている命に感謝を忘れずに、今年も一日一日を大切に暮らしましょうね!笑顔!Anyway smile♪」(With gratitude from ゆうゆ)
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(The above is written by ゆうゆ)

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