
原っぱの仲間の皆が、市長さんの言葉を聞いて大喜びです。
「自然ふれあい公園」と命名されて市に保存される公園となるのです。
それは、これまで通りに、仲良し皆で原っぱに住むことができるという事なのでした。
緊張がとけて、ほっと安心した白いアネモネは自分の悩みの種に心が戻ります。
アネモネは緑色の『よだれ掛け』が『レースのスタンドカラー』と褒められたことを思い出し、驚きと嬉しさと意外だったことでちょっぴり動転していました。
その時、タンポポが明るく言いました。



「やっぱり、上品なアネモネさんには、レースのスタンドカラーがお似合いよ。」
じつは、タンポポは首のガクである葉っぱの緑色のよだれ掛けで、アネモネが密かに悩んでいたことを、初めから知っていたのでした。
アネモネは自分だけのこととして悩み、誰にも知られないように必死に隠してきたつもりだったのです。
それなのに・・・。
でも、アネモネはすぐに気が付きます。
あのカエルやモグラだけではなく、誰もがみっともないと感じるだろうと確信していたガクである『よだれ掛け』が、他の皆にはほんの小さなことだったんだ!と・・・。
それなのに、大げさに悩んでいたことが恥ずかしくなりました。

そして、自分の悩みだけで心がいっぱいになり、もっと大切なことが見えないままで、原っぱで暮らしていたことにも気付いたのです。

もっと大切なこと!
それは、友達や仲間を疑ったり怖がったりするのではなく・・・むしろ、信じることでした。
そして、お互いに親切な気持ちを抱いて、必要な時には勇気を出して助け合うことだったのです。
原っぱの白いアネモネは、今日の経験で学んだ大切なことを、生涯・・枯れるまで・・ずっと忘れないようにしようと決めました。
そして・・今年の春!
白いアネモネは友達や仲間と共に幸せに満たされて、春風にそよそよと揺れながら楽しそうに、美しく咲き続けます。
素敵で上品な緑の『よだれ掛け』を、堂々と付けたまま!!
(終わり)

「いつも、有難うございます♪奇跡的に生かされている命に感謝を忘れずに、今年も一日一日を大切に暮らしましょうね!笑顔!Anyway smile♪」(With gratitude from ゆうゆ)
@弊ブログをご覧くださり心から感謝いたします。

♪「自然のささやき 」
♪「童話の宝石箱 」
(The above is written by ゆうゆ)
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