春夏秋冬~自然と共に生きる幸せ♪ -4ページ目

春夏秋冬~自然と共に生きる幸せ♪

地球と共にあるすべての人へ無為自然の万物がそっと囁いて来る!
「この星の一部として、互いに~戦いや邪な企てで傷つけず!命を尊重し!永久に美と実りを喜びましょうね」♪
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白いアネモネの悩み(6話・完)

原っぱの仲間の皆が、市長さんの言葉を聞いて大喜びです。

「自然ふれあい公園」と命名されて市に保存される公園となるのです。
それは、これまで通りに、仲良し皆で原っぱに住むことができるという事なのでした。

緊張がとけて、ほっと安心した白いアネモネは自分の悩みの種に心が戻ります。
アネモネは緑色の『よだれ掛け』が『レースのスタンドカラー』と褒められたことを思い出し、驚きと嬉しさと意外だったことでちょっぴり動転していました。

その時、タンポポが明るく言いました。

「やっぱり、上品なアネモネさんには、レースのスタンドカラーがお似合いよ。」
じつは、タンポポは首のガクである葉っぱの緑色のよだれ掛けで、アネモネが密かに悩んでいたことを、初めから知っていたのでした。

アネモネは自分だけのこととして悩み、誰にも知られないように必死に隠してきたつもりだったのです。

それなのに・・・。
でも、アネモネはすぐに気が付きます。
あのカエルやモグラだけではなく、誰もがみっともないと感じるだろうと確信していたガクである『よだれ掛け』が、他の皆にはほんの小さなことだったんだ!と・・・。
それなのに、大げさに悩んでいたことが恥ずかしくなりました。
ケロ
そして、自分の悩みだけで心がいっぱいになり、もっと大切なことが見えないままで、原っぱで暮らしていたことにも気付いたのです。

もっと大切なこと!
それは、友達や仲間を疑ったり怖がったりするのではなく・・・むしろ、信じることでした。

そして、お互いに親切な気持ちを抱いて、必要な時には勇気を出して助け合うことだったのです。

原っぱの白いアネモネは、今日の経験で学んだ大切なことを、生涯・・枯れるまで・・ずっと忘れないようにしようと決めました。

そして・・今年の春!
白いアネモネは友達や仲間と共に幸せに満たされて、春風にそよそよと揺れながら楽しそうに、美しく咲き続けます。

素敵で上品な緑の『よだれ掛け』を、堂々と付けたまま!!
(終わり)

「いつも、有難うございます♪奇跡的に生かされている命に感謝を忘れずに、今年も一日一日を大切に暮らしましょうね!笑顔!Anyway smile♪」(With gratitude from ゆうゆ)
@弊ブログをご覧くださり心から感謝いたします。

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♪「自然のささやき 」
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(The above is written by ゆうゆ)

ニコニコ動画「桜のララバイ」(アクネ様の朗読投稿より)
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白いアネモネの悩み(5話)

しかし、三人の足音の響きを耳元で聞いたその時!
白いアネモネは自分のすべてを賭(か)ける覚悟をしたのでした。

次の瞬間!
青空のお日様に向かって、思いっきり顔を上げ茎がちぎれんばかりに、すっく!と、立ちました。

白いアネモネさんの上品で優雅な姿に、タンポポは嬉しそうに微笑みます。

今や!アネモネは悩みのタネである緑色の「よだれ掛け」のことなどは、気にかけてはいませんでした。
とにかく原っぱの皆と自分のために!それだけで精一杯でした。
ギター
その一途(いちず)な思いが、アネモネの白い花びらをより一層美しくきらめく純白に見せていました。

女性議員さんが指で触れながら、市長さんの方へ向かって大声で
「あらっ!こんなところに珍しい白い色のアネモネが咲いていますわよ、市長!」
と、さけびました。

すると、市長さんが何か?と不思議に思い、アネモネの前に走ってきてかがみ込みます。そして
「あーッ!これはすてきな白い花だ~!」
と、白い色の大好きな市長さんは、つくづく眺めはじめました。

さらに
「これは驚いた!何と、レースのスタンドカラーを付けているとは!すばらしく気高い花ではないか!エレガントな花ではないか!よしっ!この花をもっと植えて、この場所を自然のふれあい公園にしてみようと思う!」
と、大声で決定を宣言しました。

実は、市長さんは大変な白い花好きだと知っていた女性議員さんの思惑通りなのでした。
(続く)

「いつも、有難うございます♪奇跡的に生かされている命に感謝を忘れずに、今年も一日一日を大切に暮らしましょうね!笑顔!Anyway smile♪」(With gratitude from ゆうゆ)
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白いアネモネの悩み(4話)

友達のタンポポは、そんな白いアネモネを黙って眺めています。

そしてお日様がちょうど頭の上に座った頃、市長さん達の白い車がやって来ました。

原っぱの皆は緊張します。
モグラ達も土の中でじっとしています。

市長さんの足が草の上に降り立ちました。
「ほほ~っ!海も見えるし、なかなか見晴らしのいい場所だねぇ。これはレジャーランドにもってこいではないかね?」
と、市長さんの一言です。

「いい場所だからこそ私は、自然のふれあい公園にしたいと申しているのです!」
と、熱く語るのは女性の議員さんです。

「君!市長さんが決定をすることなのだから・・」
と、ゴマを摺(す)っているのは男性の議員さんです。

三人は話しながら歩き出します。すると
「まあ、何ときれいな花でしょう~!」
と、女性議員は作戦を変更して草花に、注意を惹(ひ)きます。
そして、キョロキョロと原っぱを、何やら捜し始めています。

アネモネと目が合うと突然顔を輝かせて、市長さんを誘いゆっくりとこちらに
近づいて来ました。

それに気付いたタンポポが小さな声で、しかし強い口調で
「アネモネさん!あなたの出番よ。皆があなたを愛していることを忘れないでね」
と、囁(ささや)きます。

アネモネは透けるほど白い花びらを震わせながら、うつむいたまま嘆きます。
『どうして?どうして仲間がいっぱいいるのに・・私でなければならないの?
嫌だわ。お願いだから来ないで!』
と心の中で叫びますが、市長さん達三人はそばまで来てしまいました。
(続く)

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