「青い猫と虹の一族」五章~重なる愛の奇遇(9) | 春夏秋冬~自然と共に生きる幸せ♪

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一章からはテーマ「長編寓話」でね 。

「青い猫と虹の一族」五章~重なる愛の奇遇(9)


しかし、実際のところ・・ナンシーにとっては、宗教の有無そのものさえも、どうでもよい些細な問題だった。


願っているのは、人間個人個人が「愛」や「平和」を追求し続けることだった。


それ以外の、人間に関わるどんな重大なことも、宇宙規模で物事を見ている、と自負するナンシーにとっては、つまらない雑事だ。


すでに世を去ったサム・ブライアンがどう生きて、どう人々から評価されたか、などということは脳の端っこにも架からない。


ただ、今のこの瞬間は、彼女が何より優先したいのは、故人サム・ブライアンの名誉が回復したことをリズが歓びに浸ることだった。


そう、リズの喜びのほうが大事だったのである。

やがて、彼女たちの会話のテーマが変わった頃、ジョイは安堵して眠りに落ちた。
 


その後、リズとアニーは、一週間ほどセピアの館に滞在した。


その間、リズは婚約者ロバートと結婚式の段取りを進めるための外出が続いた。


そして、今日がこの屋敷での最後の日となる。


ナンシーはここ数日前から職場へ向かうサムを見送ると家事を放り投げて、クリーム色の肩掛けをはおり執筆に打ち込んでいた。


ナンシーの場合は文才がないので、趣味域の執筆であるにも拘らず活字の世界へ没頭し自己陶酔する。


家事だけではなく猫のジョイとアニーに対しても、まるで眼中に無いかのようになる。


それで、ジョイとアニーの兄妹は、猫だけの自由を楽しんでいた。


『偽通訳花』であるゼラニウムの隣のクッションに代わる代わる座っては通訳ごっこをしたり、爪とぎ競争をして活発に遊んでいる。


そこへ聞き覚えのある猫の鳴き声が真冬の玄関に響いた。

「ニャーニー!ニャーゴー!」

猫式挨拶である。


その(10)へ続く (by ゆうゆ)
日本の夏・・いいよいよ~。そして今日此の頃

天からのシャワーを浴びての 新緑もまた美し過ぎる! 虹霧

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