今夜は祇園でしっぽり日本酒編。
京都に来たばっかりの頃、大先輩に連れて行ってもらった京都を代表する日本酒バー。
自分の日本酒レベルはまだまだだなぁという思いもあって、以来なかなか足も運べずにいました。
当然、今になってそんなに成長したと,も思えませんが、
寒さが残るうちに訪れておきたくて。念願の「花観酒房」さんです。あぁ、やっと行けた・・・
入口の重たいシャープなドアとのギャップが楽しい酒林を眺めながらお店に入ると、
そこはすでに紳士淑女のお兄さんお姉さん方でいっぱい。当然ボクなんて一番年下です。
それでも今夜は美味しい日本酒をいろいろといただきたくてやってきたのです。
背伸びさせてくださいね。なんとか席、確保させてもらいましたー!
まずはいきなりですが、「九平次」を!もうひとつは滋賀のお酒「豊杯」!
こうして最初から日本酒を楽しむために前もってフィゲラスさんで喉を潤しておいたのです。
お通しはなんとアン肝~!!プリンプリンが気になりますけど、食べちゃうもんね~!
うーん、おいしひっ!
「醸し人九平次」の純米吟醸はさすがの貫禄。
対して「豊盃」の方は純米らしい膨らみと寒しぼり生酒のキレのある綺麗な味わい。
フィゲラスさんでもかなり軽くに抑えておきましたので、少し食べ物もいただきましょう。
こちらは「京いものたいたん」!
本当は「海老芋」のがいただきたかったのですが今日はないんですって残念。
そしてそして!!まだあったー!!大好物の銀杏~!!!名残りの××というやつですね。
やったーーっ!!もうこれだけ飲めちゃうカンジ!
最近は、このブログもそうですが「若い人に日本酒の美味しさを知ってもらいたい」と思ってて
初めての人にどういう日本酒をすすめればいいか、が個人的なテーマになっています。
お酒は飲むけどビールとかチューハイくらい、の女の子。つっても30歳くらいのレディね。
そんな女性たちって別に日本酒に悪いイメージあるわけじゃないみたいですね。
「飲んでみたいけど、どうやって飲んだらいいかわからない」って人が多いみたい。
ここ「花観酒房」さんの日本酒のメニューはすごくわかりやすくて、
まさにそんな「初心者向け」というコーナーもつくってありました。
ではさっそく試してみましょう。右側の「銀河鉄道」というお酒。ステキなラベルですね。
愛媛の「千代の亀」さんの純米大吟醸。氷温十年熟成だそう。機械栓でした。
うーん、これは意外。。
ボクには初心者にはフレッシュな搾りたてのみずみずしい大吟醸がいいという思いが強くて
確かに香り高いけれど、こうした熟成感の強いのはどうなのかなぁ。
お隣は「醸し人九平次」のパリラベル!
フランスの三ツ星レストランにオンリストされているという純米吟醸。
メニューには「ワイン好きにお薦め」という文字が。
そうそう、お酒は飲むけど日本酒は飲まない女の子ってワインは好きだったりするんですよね。
こういうワイン感覚の日本酒ってどうかな?
続いていただいたこちらはなんだったっけな?最近モノ忘れがひどすぎる。。
メモもしてなかったようです。美味しかったんですよ、ホント。
続いていただいたのは東洋美人のおりがらみというもの。
このあたりでしっかり「やわらぎ水」を頼んでおきましょう。
「日本酒を飲むときは同じ量の水を飲めば悪酔いしない」のだとか。
ほら、うっすらと濁っていますよね。濁るっていうのがバッドイメージだとしたら、
やっぱり「おりがらみ」なんて表現がステキです。
そして、やっぱり頼んじゃった・・・そう、やっぱり!のどぐろさん!!
のどぐろさん!!!あぁ、のどぐろさん!!
きゃーーーっ!!!のどぐろさん!!もう言葉はいらないのです。
カウンターの奥に座られていたお姉さん方2人組もつられてご発注されていました。
のどぐろマジックですね(笑)
実はこののどぐろが来るまでにいただいた一杯がものすごく美味しかったんですが、
写真を撮り忘れました。でも名前は忘れません。
茨城の「武勇」純米。これがかなりうまかった!!
やっぱりボクって純米酒好きなんだというのを改めて認識しましたよ。
みずみずしい、生酒らしい旨味とボク好みの辛口らしいキレ。
そして全体で素晴らしいバランス!これはいい!!
さてさて、続いてはここらで燗をいただきたいなぁ、ということになりまして、
こちら「小笹屋 竹鶴」の純米原酒。広島のお酒。「酒造界の大魔神が造る」ってふれがきが。
瓶貯蔵・低温熟成。
いいね~「ビンジュク」って響き、弱いんですよね~!!
そうそう、この印象です。
あいにくカウンターの方には座れなかったのですが、確かここ「花観酒房」さんは
かなり丁寧にお燗をつけてくださっていた印象が。。
そんな一番大事なところを見ておかなきゃダメなんですけど、
場所的にも見えにくかったし、ちょっと酔いもまわって饒舌になってきた頃でして・・・。
・・・ごめんなさい。
取手のついたこの徳利自体が錫製なのですね。ピューター。
錫の酒器でいただくと、お酒もなんだかすごく丸くなったように感じます。
あぁ、見事なぬる燗・・・このまま溶けてしまいそうになる穏やかさです。
なーんて表現は女性の方がいいですね。オジサンが溶けてもみすぼらしい(笑)
ステキな彩りののどぐろのお皿に錫製の徳利。美しい画じゃありませんか―。
あれれ!?右上にすごいものがあるぞ~!!!あれはひょっとして・・・・
そうです!!酒リーマンがこの世でもっとも日本酒に合うと思うおつまみ。
「干しこ」!!「干しこのこ」とも言われますね!
日本三大珍味であるウニ、からすみ、このわた。
このうちの「このわた」を干した珍味中の珍味が「干しこのこ」
いやぁ、やっぱり熱燗はほっこりしますねぇ。
照明に照らされた斗瓶がステキですね。
さくさくと量が飲めちゃうのがいいのか、悪いのか(笑)
いやあ、やっぱり素晴らしいですね、花観酒房さん。
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花観酒房
京都市東山区祗園花見小路通富永町東入ル南側 アミカビルII-3F
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http://gourmet.yahoo.co.jp/0007016076/