沖縄の通貨は1972年に沖縄が祖国復帰してから現在に至るまで日本円ですが実は現在の日本円になるまでに通貨が何度も変わりました。
日本でありながら日本ではない沖縄の現実がそこにあったのです。
それはまさしく米軍基地に翻弄された歴史といえましょう。
米軍が1945年に沖縄に上陸して以来、沖縄は1946年半ばまで終戦直後の経済混乱が続きました。
その結果、沖縄では1946年半ばまで通貨は使用されず物々交換が行われていたのです。
そしてその後、米軍政府はB型軍票という沖縄だけで流通する米軍通貨を発行しました。
これは通称B円といっていましたが実は1948年までは日本円との共存時代が続いたのです。
レートは日本円1円=1B円でした。
そして1948年になると米軍政府は日本円を排除し、B円のみを事実上の法定通貨として統一しました。
当時のレートは日本円360円=1ドル、B円の場合は120B円=1ドルと設定されました。
これはつまり、日本円に対してB円が高かったわけですね。
さて、そういう時代のうねりでドルの流通が促進され、1958年にはB円は廃止され、沖縄の通貨はアメリカドルへと統一されるわけです。
当時の沖縄ではこのB円高によって輸出が不利となり、結果として輸入が増えて輸入依存型経済が構築されたわけです。
この輸入依存型経済のお陰で沖縄には第2次産業、つまり製造業が育たなかったといわれています。
そしてその反動で、多くの労働者は必然的に基地内の仕事へと流れました。
これがいわゆる基地依存型経済の始まりだったわけです。
当時の基地経済は沖縄経済の約50%を占めるとまでいわれていましたが、祖国復帰して44年が経過した現在では当時50%の10分の1の5%まで落ち込んでいるそうです。
ですから本土の人達が考えている程、沖縄経済は基地に依存しているわけではないのです。
ところでB円に対して実はA円という通貨も発行されたようですがこれは基地内のみで流通したようで沖縄県民には縁のない?通貨だったようです。
さて、同じ日本国民でありながら、沖縄だけは日本円→B円→ドル→円と何度も法定通貨が変わったわけですがこういう経験は一生のうちに一度あるかないかでしょうね?
実はかくいう私も幸か不幸かそういうレアな経験を味わったひとりなんです。