下の写真は、デンマーク語でHæg(ヘイ)と呼ばれる、主に森でみかける木です。
毎年、今頃、白い小さな花をつけます。
一つひとつは写真のように小さいけれど、遠くからでも直ぐそれと分かる、強い香りを発します。
むかし勤めていた森のようちえんの園長がこの香りが好きで、私が名前をしっかり覚えるように「Hægって言うのよ!」と、前を通るたびに何度も何度も念を押して教えてくれたので、デンマーク語名は知っているけれど、日本語名は知りませんでした。
植物の名前は、大体こんな風に、デンマーク語では言えるけれど、日本語名は知らないってパターンが私の場合多いです。
日本語名は蝦夷上溝桜(エゾノミゾザクラ)と言うそうです。
北海道にも自然に生えている木らしいです。
ヴィキペディアによると、アイヌ人たちは「強い芳香が病魔を払うと考えていた」「樹皮を煎じて薬用としたり、枝をお粥に入れて炊き療養食として用いたり、疫病の流行時に枝を戸口に立てかけるなどして用いた」そうです。
デンマークではこの木が何かに利用されているとは聞いたことがありません。
こっそり枝を折って持ち帰り、飾りに使うことはありますが……。
自然の花材に困ることがない季節がやってきました。
朝、義母の犬と散歩の後は、野草の花束を持ち帰ります。
今日のブーケット。
(義)娘たちには花屋で買うのに、義母への花束はいつもこんな感じ……
でも、歩行器が必需品になって以来、森の散歩ができなくなった義母は、これが結構嬉しいらしいです。
「うわ〜〜〜ありがとう〜〜!!!」って、ちょっと大袈裟なくらい大喜びしてくれるんですよ!