初めての豆板醤作り | 大好きな日々の覚え書き

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デンマークの暮らし、教育、天然酵母、麹、発酵の話、旅行の話、子どもたちを通して知ったバレエのことなどなど、ふと頭に浮かんだこと、思ったこと、感じたことをそのまま綴るブログです。

週末はいかがお過ごしでしたか?

 

私は出産祝いでデンマークにやって来た嫁ママを迎えて楽しい時間を過ごしました。

 

デンマークにやって来る時は、我が家用に、市場で仕入れた美味しいチーズを何種類も持って来てくれる嫁ママです。

 

皆んな大好き長期間熟成させたComté、そして私の好きな Saint-Nectaire、主人好みのRoquefort、今回はSaint-Félicienも加わって……もうチーズと赤ワインだけあればOKってなくらい沢山のチーズを持って来てくれちゃうんです。感謝、感謝!

 

嫁は4人兄妹の末っ子で、紅一点。娘に娘が産まれて嫁ママもとっても嬉しかったんだなぁー!

 

私もバゲットやイースターに付き物のラムを焼いたり、サルデーニャ島の市場で仕入れて来たカラスミなどを使って、精一杯のおもてなしをしました。

 

塊で購入したカラスミは、旨味があってとても美味しく、出回り始めた白アスパラガスなどと合わせて前菜として出しました。

 

微塵切りで購入したカラスミは、ブロッコリーのパスタに乗せて出したのですが、こちらも、中々美味しくて、レストランで食べてみたものの不信感が残っていたサルデーニャ島のボッタルガの株が一気に上がりました。

 

ワインは一本だけ持ち帰った、サルデーニャを代表するヴェンメンティーノで!

 

残念ながら余裕がなくて食事の写真は撮らなかったのですが……あ!そうだ、バゲットの写真は撮ったのでせめてそれだけでも載せておきます。

こうして改めて見ると不細工だなぁ……。

 

えーっと、そう言うわけで、この話はここまでにして、今日は同じく市場で購入して来たそら豆の話を書きます。

 

カリアリの市場でそら豆を見かけた時(これだけはどうしても買って帰らなきゃ!)って思いました。

 

以前から、(そら豆があったら、豆板醤が作れるのになぁ〜っ!)って、そら豆が売っている国に住んでいる人たちを羨ましく思っていたからです。

 

探せばどこかで売っているのかも知れないけれど、私は、デンマークで、サヤに入ったフレッシュなそら豆を見かけたことがないからです。

 

市場に行って、そら豆を見かけた最初の八百屋さんで、迷わず500g注文したのですが、注文しちゃった後で、お兄さんが「味見してみる?」と、その場でサヤを一本折ってくれて渡されたそら豆を見て(えっ?)と驚いてしまいました。

 

そら豆が生で食べられることを知らなかったって言うのもあるのですが、もっと驚かされたのは、そのそら豆があんまりにも小さかったことでした。

 

サヤ付きのグリンピースを生で食べるのはデンマークでも普通だから、そら豆を生でどうぞと言われても、それはそんなに不思議ではないけれど……こんなに小さかったら注文した500gのうち一体何グラムが食べられる豆なのだろう?もしかして時期が早すぎた?それともこの店間違えた?全部のサヤがこんなだったら豆板醤なんて作れないや!とすご〜く心配になったからです。

 

1kgに変えて貰おうか?それだとかなり嵩張るぞ〜!いや〜どうしようか?……と考えていたら、サヤ付きそら豆からちょっと離れた場所に、袋に入った普通の大きさのむきそら豆を見つけたので、助かった〜と、お会計が済む前に、追加で購入することに成功しました。

 

こうして持ち帰ってきたのが下の写真のそら豆です。

 

 

結局500gのサヤから出て来たのは、ほんの100g程度でした。

 

デンマークでバラ売りのグリンピースを買う時は、一つずつ手で触れて、大きすぎず、小さすぎず、ちょうど良い大きさのグリンピースだけを選んで買います。

 

イタリアでは、コロナ前に旅行に行ったその頃から、スーパーの野菜売り場ではまず手袋をはめてから野菜に触るように指示されていたのを覚えています。客が手袋をはめるかどうか、店員さんが野菜売り場の前で目を光らせてる監視しているほどで、衛生面に厳しい国と言う印象があります。

 

八百屋で果物を触るなんて絶対ありえなそうです。ましてはじめて行く市場の、知らない八百屋さんで何か注文したら、もう店員さんを信頼して任せるしかありません。

 

「ほら、食べてみな、うまいだろ!」と、自信満々の表情で、グリンピースほどの小粒そら豆を渡されても……なんかちょっと苦いぞ?そら豆ってこんな味だったっけ?なんて心の中で思っていても……ニコニコして頷くしかありませんでした。

 

悪いお店ではなかったんですよ〜!他のものも味見させてくれたし、人だかりも出来ていたし、それに、生のそら豆はそんななものなのかも知れないし……でも、今回は念のためにむきそら豆も購入してきて良かったです。こちらは400g弱ありました。

 

上の写真の右に写っているのはスーパーで購入したサルデーニャ島の海塩です。折角なので、できるだけサルデーニャ島の素材で作りたくて!ちなみに海塩はデンマークの精製塩よりも安かったです。

 

そら豆を蒸しているところ。蒸篭2枚分を重ねて蒸しました。

皮の中から鮮やかな緑の豆が出てきました。蒸したむきそら豆はとっても甘くて美味しかったです。味見しなかったので、こちらが生でどんな味だったかはわかりません。

 

豆板醤の材料は、そら豆、塩、麹、唐辛子の4つだけ!麹は冷凍してあった発芽玄米麹。数人の発酵料理YouTubeさんたちが紹介しているように作業は全て蒸したそら豆を潰すビニール袋の中で行われて超簡単です。

 

こちらはサヤ付きのそら豆の方。蒸篭一枚に乗る量で、大きさの違いも伝わるかなぁ?三角の帽子が臍の緒のように白いサヤのクッションにくっ付いていていました。まだまだ未熟なそら豆の証拠だと思います。

 

大きめのそら豆も混ざっていたけれど、全体の量が少なかったので、こちらはミニすり鉢ですりました。

 

他の材料と混ぜて……

 

混ざったら瓶詰めして完了。

 

サヤ付きのそら豆で作った豆板醤は右端の一瓶のみ、これだけだったら、自分用だけでも足りなかったです。誰かにプレゼントでもあげたいなら、全部でなんとかギリギリセーフって感じ!

 

出来るだけ新鮮なうちに作りたかったので、帰国した翌日の朝イチで作業しました。

 

手作り豆板醤は格別な味らしいですが、一体どんな味なんだろうか?

 

サヤ入りそら豆とむきそら豆で違いがあるのか?半年先が楽しみです。