タンフル作り特訓中 | あるバレエママの告白

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デンマークの暮らし、教育、子どもたちを通して知ったバレエのこと、旅行の話などなど、ふと頭に浮かんだこと、思ったこと、感じたことをそのまま綴るブログです。

泣けど笑えど息子が高校を卒業する日が近づいています。


と言っても、まだ2ヶ月強あるのですけど……。


それで、只今、タンフル作りの特訓をしています。


タンフルって、皆さんご存知ですよね?


そうそう、韓国で大人気になって世に知られたフルーツ飴です。


元々の発祥地は中国だったようだけど、韓国風のアレンジが良かったみたいですね!


去年の夏日本に行った娘たちや末息子は日本で食べた!と、とても喜んでました。


では、なぜそのタンフルと高校卒業が結びつくか?と言いますと……


そ〜〜んなに若者に人気なら、卒業生ツアーの時にタンフルを出そう!!!と思い立ったのです。


「卒業生ツアー」と言うのは、デンマークに住んでいる人にとっては毎年恒例で、6月下旬の風物詩的行事なのですが、知らない人が偶然出会ってしまったら、何事か!と仰天するであろうイベントです。


それは、卒業式の後、卒業生が飾り付けられたトラックに乗って、クラスメイト全員の家を一軒一軒訪問する、と言う儀式です。クラス毎に一台のトラックなので、6月下旬の週末、デンマークの街で、卒業生を乗せたトラックに出会わないのは難しいと思います。


卒業生たちは、騒音と共に街を走り抜けて、目的地へと向かいます。卒業生がやって来る家は、それぞれシャンパンやビールなどの飲み物や、軽食を用意して出迎えます。


20軒前後回るので、一軒の家に入れるのはほんの10分くらいです。


ドドド〜ッとやって来た卒業生たちに、「おめでとう〜」「カンパーイ」「お疲れさま〜」と結構ハードな卒業試験の労をねぎらい、「卒業後はどうするの〜?」と質問したりして、お義父さんが健在だった頃はお義父さんはスピーチしていたから、スピーチする家庭もあるだろうし……そうこうしているうちに時間が来て、タイムキーパーの合図で再びドドドーッとドラックに戻って行って、再び騒音と共に去っていきます。


トラックの中にも、生ビールマシーンとかが設置されていて、本当にま〜〜よく飲む卒業生たちです。


甘いばかりじゃないと思うけれど、この日ばかりは全てを忘れて青春を謳歌しているようです。


若さと喜びでキラキラ輝いている若者たちを出迎えるこのイベントが私は大好きです。


今回の末っ子高校卒業で、我が家にとって最後の「卒業生ツアー」になります。


上の4人の卒業生ツアー、それぞれ全く違って、どれもとても思い出深いものです。


もちろん、出来るだけ全員揃って末っ子のトラックを出迎える予定です。


そこで話が戻りますが、タンフル作りの特訓をしています。


6月はデンマーク産のイチゴが旬で、この卒業式シーズンにはいちごがつきものです。チョコレートでコーティングしたものを出したことはありますが、末っ子のためにタンフルに挑戦します。


2回失敗して、3回目にやっとパリパリッとした飴でコーティング出来ました。


砂糖を煮詰める程度は理解できたので、その後は毎回、飴が固まることは固まるのですが、同じように作ったつもりでも、ちょっとしたタイミングか?いちごの質の問題か?いちご以外に葡萄やパイナップルでも試してみたけれど、飴が厚めになってしまったり、フルーツが不適切だったりして、結構難しいです。


時間が経つと、飴が溶けちゃうので、何時間も前に作るのは難しそうです。


まだ時間があるので、時々作ってしっかりタイミングをマスターして本番に臨みたいです。


どうしても残ってしまう飴は、さらに煮詰めて昔懐かしいベッコ飴を作ります。


ベッコ飴としても食べるけど、アイスアメリカーノの甘味として利用すると、ちょっとキャラメル風味になって美味しいです。



五月晴れで夏のように暖かいデンマークに、アイスコーヒーで乾杯!