5月、青空にブナの若葉が眩しい季節。気温もグッと上がって初夏を感じます。
長〜いくら〜い冬を、ホント良く耐え抜いたよね〜!えらいぞ!デンマークに暮らす私たち!
この黄緑シャワーは自然からのご褒美だもんね〜〜タップリ浴びて心身ともに癒されましょう!
さて、大切だった二つの公演を無事に終えて、卒業試験まで後1ヶ月、おそらく部外者になりつつある者への芸術界独特のやり方なのかと思われる、故意でやってるなら超意地悪、無意識なら超鈍感、側から見ているだけで胸が苦しく、頭痛がする、それは酷い仕打ちをネチネチと受けながらも、悔いのない終末を迎えるために耐えに耐えて、律儀にトレーニングに通う我が家のバレエ男子です。
卒業試験には、バレエ団のレパートリーの中からソロのヴァリエーションを一つ選んで踊らなければなりません。
「役になり切って踊れるソロだから」と息子が選んだのは、ジョン・クランコの『オネーギン』からレンスキーのソロ。
前回『オネーギン』が王立劇場劇場の演目に上がったのっていつだろう?過去13年間、今シーズンこそは?と期待して待ち続けたけれど、とうとう演目に上がらなかった。観てみたかったな〜〜!来シーズンの演目は既にプログラムは発表されているけれど、何度も観た作品ばかりで正直観たいものが一つもありません。
さて、話を元に戻すと……それは、第2幕で、オネーギンとの決闘に向かう前に踊られる悲哀溢れるソロです。
純粋な愛のために死を覚悟し、死の目前にあるレンスキーの踊り。
バレエへの愛を込めて、最後に踊るのに相応しいソロだと思います。
じっくり考えて、いい選択したよなぁ〜って褒めてあげたい気分です。
ドラマチックな最後を演じたい息子の気持ちわかります。
最後の参観日には、背筋正して、出来れば瞬きしないで、見届けたいけど、結構長いので、それは無理かな?
下の動画はフル・ヴァージョンの『オネーギン』、56分くらいから始まるのがそのソロです。
タイトルロール、オネーギンのソロより印象深いソロです。音楽はオネーギンの方が有名かもしれないけれど……。
https://youtu.be/umKeOrvNVUc?si=ednoeGdNAuZGwlNw