バレエ団から契約を貰うことの難しさを、もう勘弁してよ!って言うほど感じている今日この頃です。
外部に応募したオープンオーディションは、招待されること自体が凄く難しいんだってことを実感しました。
20近くのバレエ団に応募して、招待を貰えた数少ないバレエ団やユースカンパニーは、どう考えても非現実的なところばかり……。出向いて行かないしし、たとえ行っても契約は貰えないだろうと推定されます。
もしこのカンパニーから招待して貰えたら経験のためだけでもオーディションに行ってみようかな?と思っていたところからは、この1週間の間に次々とノーの返事が届き、玉砕しました。
それで、え〜〜?そんなに早く諦めるの?って言われてしまうかもしれないけれど、外部で契約を貰うことは無理だし、初めから無理だったんだ!と、私たちはなんとなく悟ってしまったのです。
行っても無駄だったので、負け惜しみではなく、招待されなくてラッキー(無駄な出費をしなくて済んだので)でした。
デンマーク王立バレエ団でダンサーになるために、附属のバレエ学校に通い始めて13年トレーニングして来ました。基本はちゃんと出来てるし、技術もまあまあのところまで行っています。
でも、ローザンヌをみながらも考えたのですが、世界中から集まるダンサーたちと、数少ない契約を競って、契約を勝ち取ることができるほどの高いレベルか?と言うと全然そうではありません。そう言う場で見出してもらえるようなダンサーになる教育を受けていないからです。特にローザンヌ2024に集まったダンサーたちの成熟した表現力には圧倒されました。
だから、もし息子がバレエを続けられるなら、もう、内部で救ってもらうしかない、って感じなのです。
が、サッパリ告白してしまうと、「2月に空きが出たら契約をあげられるかも(?)」と言う芸監の口約束は口約束で終わってしまいました。
立ち上がったのは、残念ながらたった一つの契約だけで、それは同期の女子の手に渡ったからです。
その子は12月に契約を貰うべきだった実力のある子でした。
息子と一緒に苦い汁を舐め、その後励まし合ってオーディション動画を作成し、外部のカンパニーに応募して、同じように玉砕して、絶望していました。
だから、その子が契約を貰えたことを息子は心から祝福しています。
でも自分は相変わらず暗いトンネルの中にいて、今は、奇跡でも起こらない限り、内部も無理だろう、と感じているようです。
こんな状況に置かれているけれど、バレエが好きだから、最後まで頑張り続けるしかないんだ!って言っています。
私も最後まで応援したいと思います。