何%中国人? | あるバレエママの告白

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デンマークの暮らし、教育、子どもたちを通して知ったバレエのこと、旅行の話などなど、ふと頭に浮かんだこと、思ったこと、感じたことをそのまま綴るブログです。

デンマークに住んでいるアジア人の中で、日本人は比較的少ないからでしょうか?


中華食材店に買い物に行くと、私は必ずって言えるほど、中国語で話しかけられます。


それはただ偶然とかではなくて、いつもいつもなので、もしかしたら、私、態度や容姿や服装などが、日本人って言うより、中国人なのかもしれません。


中国人観光客みたいな人に中国語で道を聞かれたり、偶然美術館で通りすがったアジア系女性に、「あなた中国人?」って話しかけられて「いいえ、日本人よ」って答えたら、「えーうそ!中国人の方に似てる」なんてはっきり言われちゃったことさえあります。←これって本当にあったことで、アジア系女性(おそらくフィリピン人だったと思う)独特のナイーブ感が、(こんなこと赤の他人に言えちゃうんだ〜)ってショッキングでした。


一昨年のことですが、我が家の三男が、その頃流行っていたDNA型鑑定キットでDNAを調べたことがあります。


色々調べられたようですが、とりあえずご先祖さまの国籍を調べました。


DNAは両親から半々受け継ぐと言うことなので、とりあえず私の方から50%は日本人で、残りは色々混じっているかもしれないデンマーク人の主人からヨーロッパ系が50%かなぁって思っていました。


ところがです。結果はそんなにシンプルなものではありませんでした。


とても複雑で、まあ〜とにかく色んな国籍がごちゃごちゃ混じっていて、絶対に私の方からの影響と思われるアジア系のDNAも、純粋に日本人ではなく、中国/ベトナムなんて言うのが混ざっていたりして、すご〜くすご〜く驚かされました。人類って複雑なんですね〜!


3%だけだけど、息子に本当に中国人が混じっているのだとしたら……もしかしたら私は、もっと中国人なのかもしれません。


さて、これまでは前置きでした。


今日書きたかったのは、先週中華食材店に行った時のエピソードです。


冷蔵庫くらいの温度に全体が冷やされている野菜売り場に、白菜、大根、ニラなどなどキムチの材料を探しに入ると、店員さんが私を待ち受けていて、毎度のことながら、いきなり中国語で嬉しそうに何かを夢中に話しかけてきたんです。


「え〜〜ちょっと待って、ごめんなさい、私中国語わからないのよ」とデンマーク語で言うと、


「あらそう〜?? あのね、今日は新鮮な青蟹あるよ!凄く美味しいよ〜!それにお買い得よ〜!買ってかない?」と店員さん。


ブルークラブ、青蟹?なんだろうそれ?と思い「でも、青蟹って私よく分かんないんですけど」と答えると、その店員さんに山積みにされた発泡スチロールの箱の方に導かれました。


「これよ、これこれ!」と一番上の箱を少しだけ大切そうにチラリと開けて、そのブツを見せてくれる店員さん。


そこには、まだ生きているその青蟹と言うのがギッシリと並んでいました。


(形や大きさは韓国でよく食べられている渡蟹に似ているな〜)って思ったけれど、私は渡蟹だって調理したことがなく、しかも生きていたので、なんとなく恐ろしくて戸惑ってしまいました。


でも、「大丈夫!15分くらい茹でたら食べられるから!」「美味しいよ〜」「いらないの?」とゴリ押しする店員さんでした。


よっしゃー!チャレンジだーー!と直ぐに乗せられてやる気になっちゃう私。


買って帰ることにしました。店員さんに頼むと、直ぐに黄色いビニールの袋に入れて持って来てくれました。


蟹さんは家に帰った後もずっと生きてました。


ネットで調べたら「真水に入れて置くと安楽死する」とあったので、そのようにしたのですが、全然お亡くなりになりませんでした。


生きたまま、甲羅を開けて下処理なんて、恐ろしくて絶対にできない!と思ったので、「足がバラバラになるからダメ」って書いてあったけれど、一匹ずつ、サッと熱湯に入っていただくことにしました。


ごめんなさい!ごめんなさい!ってお祈りしながら……熱湯に通しても、動いている蟹さんもいて……とにかく、手早く、美味しく調理しないと呪われちゃいそう!って思いました。


出来上がった、渡蟹のチゲ。


苦労したけど、蟹さんたちは甘くて、とてもとても美味しかったです。


さっきまでは元気にしていたのに、私たちのお腹にはいちゃって……なんだかやっぱりかわいそうでした。


生き物を食べるって、結局そう言うことなのですが……


これはとてもいい体験でした。