コンブチャと防衛の日 | 日々の覚え書き

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デンマークの暮らし、教育、天然酵母、麹、発酵の話、旅行の話、子どもたちを通して知ったバレエのことなどなど、ふと頭に浮かんだこと、思ったこと、感じたことをそのまま綴るブログです。

どうしても胃腸が過労気味になってしまう12月。


そうだ!あれを作っておこう!


……と久しぶりに取り出したのが、コンブチャです。

地下に放置しておいた前回の残りのコンブチャ。


前回作ったのはなんと6月。暫くご無沙汰していたので、Scoby/マザーが凄〜〜くぶ厚くなってました。



マザーは、以前は別の瓶にマザーだけ集めてマザーホテルとして残しておいて、パック代わりに利用したりしていた時もあったけど、増えるばかりで減らないので、サッサと捨ててしまうようになりました。食べちゃう人もいるみたいだけど、おいしいものではありません。


液体を測ると600ml残っていました。


これを全部使って新しいコンブチャを作ると多すぎるので、400mlだけ使って、残りはお酢としてカルキ抜きに使うことにしました。ヤカンについたカルキなどコンブチャでイチコロです。



出来上がった5ℓのコンブチャ。10日間発酵させた後、リンゴやシナモンを入れたクリスマスフレーバーコンブチャにして、胃に重いクリスマスディナーに備えようと思います。


さて、以上が胃の防衛の話でした。


引き続き、本来の「防衛」つまり軍隊の話です。


デンマークには「værnepligt」すなわち「防衛義務」「兵役の義務」があります。


男女共に、18歳になると、防衛庁から「防衛の日」へのご招待が届きます。


女子は、希望者のみが赴けば良く、通知が来ても無視することができるのですが、男子は必ず赴かなければいけません。


一昔前までは、この「防衛の日」は「セッション」と呼ばれ、通知は男子のみに届きました。


ご招待を承諾して「防衛の日」に出かけていくと、兵役に関する説明会、デンマーク語、数学、その他の頭脳検査、身体検査があります。


その結果、兵役に適性と見做されると、くじ引きがあります。


くじ引きで出た番号によって、兵役がフリーになるか、「もしかしたら」兵役につかなければならないか?が決まります。


番号が低ければ低いほど、兵役につけるチャンス?が増すらしいです。


なぜ「もしかしたら」なのかと言いますと、先ずは自ら志願する若者に席が振り分けられるので、志願者で席が一杯になった場合はお呼びが来ない、と言うシステムになっているので「もしかしたら」お呼びが来るかも知れない?と言う番号だからです。


最近は、人生勉強として兵役につくことを志願する若者が増えているようで、無理やり兵役につかされるってことは滅多にないようです。


万が一?お呼びが来てしまっても、学業などで忙しく都合が悪い時などは、延期することが可能です。


我が家でも、主人、長男、次男は引いたのがフリーチケットだったり、延期をしているうちに対象年齢外になると言うパターンだったりで、誰一人兵役についたことはありませんでした。


「軍隊」に入隊すること自体が自分の良心に反するものである場合、兵役を拒絶することも可能です。その場合兵役拒絶者として兵役につかなければならなかったのと同じ期間、代わりに社会奉仕の仕事をする必要があります。


なぜこの「防衛の日」の話を書いているか?と言いますと、我が家の末っ子に、とうとう招待状が届いたからです。


とりあえず、招待状受領の返事を出していました。


軍隊と聞いただけで「もう絶対無理〜」な息子は、どんなに自分が不適性であるかを、添付されていた書類に色々書いて返事したようです。


でもそれは無駄な努力で、「防衛の日」には行かなければなりません。


さあ、この事態を息子はどう乗り切るのか?


また心配が増えました。