観てきました | あるバレエママの告白

あるバレエママの告白

デンマークの暮らし、教育、子どもたちを通して知ったバレエのこと、旅行の話などなど、ふと頭に浮かんだこと、思ったこと、感じたことをそのまま綴るブログです。

今日2回目の投稿になります。観てきました〜!


パリオペラ座の『エトワールたち』


公演があったのはØstre gasværkと言って、その昔ガスタンクが収容されていた場所が改造されて出来た劇場でした。


ちょっと面白い建物で、以前ここにバレエを観に行った時に写真を載せているので覚えてくださっている方もいるかも知れません。


今日、自分で撮った外装の写真。


大きすぎて全体が写らなかったのでインターネットでお借りした写真。


内部はこんな感じ。雰囲気たっぷりです。






舞台はこんな感じ。


私が座ったのは10列目。舞台に向かって右寄りの席。一番高価な席ではなかったけれど、かなりいい感じでした。


一列、一列、段差がかなりあるので、凄く背が高い人が前に座っても大丈夫です(日本人としてはそんなに小さい方ではないけれど、デンマーク人と比べると小型の私にとってこれが実は大問題!)。


これが王立劇場だったら「その髪の毛ほどいてくれませんか?」ってマジで言っちゃいそうな、こんな髪型の人が前に座っても全く問題ありませんでした。


余談になりますが、頭の上に大きなお団子乗せてる髪型は劇場では本当に困り物です。


上には強気で書いていますが、実際に前の人の頭で良く舞台が見えない時、私は(運が悪かったなぁ〜)って泣き寝入りしちゃってると思います。でも文句を言うことに関しては自称世界一の国民、デンマーク人たちはそんな時黙っていません。「ちょっとその髪邪魔だからなんとかしてくれない」「あんたの頭で全然見えない」「右か左かどっちかに決めて動かないで」とか見ず知らずの人に言ってしまえるんです。前列の人と喧嘩になっていたケースも目撃したことがあります。しかも公演の真っ最中に!です。周りの人間にとっては凄い迷惑でした。


さて、本題に戻ります。


プログラムは午前中に投稿した記事の通りでしたが、踊られた順番が少し違ったので変更しておきました。

バレエは音楽が決め手ですね〜!生演奏で素晴らしかったです。

そして、初めて見たってこともあって一番印象に残ったのは『さすらう若者の歌』でした。今回、エトワールたちの中でもなんたって一番輝いていたマチュー・ガニオが凄く良かったです。一緒に踊った濃〜〜い顔のオードリック・べザールも凄いオーラを放っていました。バリトンが歌ったドイツ語の歌詞を全く理解できなくて、予習していかなかったことが悔やまれました。

マチュー・ガニオには、超美しい足の持ち主アマンディーヌ・アルビッソンと踊った『ル・パルク』でも感動させられました。

男性ダンサーの方が人数が多かったので、特に注目して観てしまったようです。私の好みにマッチしたアントワーヌ・キルシェも印象的でした。若いエトワールのギヨーム・ディオップも頑張っていました。でも飛び級でエトワールになるって大変なんじゃないかなぁ〜!?ちょっと緊張気味だったかも?でした。今後が楽しみですね〜!パリの皆さんが羨ましいです。

1991年にPolyakovがFlorence Clerc とCharles Judeのために振り付けたけれど、二人が不仲になってしまい、それ以来踊られたことがなかったと言う『Comme on Respire』と言う作品が踊られたけど、なぜこの場で、この2人での再現なのか???って理解に苦しむちょっと不思議な作品でした。正直、別の作品でマチアス・エイマンを観たかったです。

カーテンがないのでカーテンコールとは言えませんが、ほぼ満席の会場の観客総立ち、拍手喝采で公演は終了しました。



真昼間からキラキラの星空を本当にありがとうございました。