帰国の途に着いた息子 | あるバレエママの告白

あるバレエママの告白

バレエしている息子のこと。それを母として観察する私が考えたこと。デンマークの暮らし、教育などなど、ふと頭に浮かんだことをそのまま書いてます。

AI23が終わりました。


息子は1週間のトロント滞在を終えて、今頃帰国の飛行機の中だと思います。


FBのストーリーズも昨日7日目の閉会式の写真を最後に更新されなくなりました。


デンマークに戻って来るのは明日のお昼頃みたいです。直行便ではないので帰りは少し長旅になります。


開会式から閉会式まで綿密に計画されていて、全てが予定通りに行われたようです。


個人的には休憩時間に外に買い物に出た時に「クレジットカードが使えない!?」と言うミニハプニングがあったみたいです。


現金は一切持っていかなかったので「このままカードが使えなかったらどうしよう?」と焦ってしまったようでした。でもカードに問題があったわけではなく、タッチ決済は出来ないけれどチップを使って暗証番号を入力すれば普通に使えることがわかり、問題にはなりませんでした。


もっとも、今回のイベントは、前回も書いた通り、3食の食事以外にも午前と午後のおやつまでキチッと準備されていたうえに、王立劇場からは日当まで貰って一応仕事で行ったので、自由時間もそれほど多くなかったし、お金を持っていく必要はまるでなかったかもしれません。


でも、ホテルもNBSも、大都会のど真ん中にあり、色々と誘惑があったのでしょう!問題がないとわかって心底ホッとしたようでした。


宿泊していたホテルはとても居心地が良かったようで、特に部屋から見える高層ビルに大感動していた息子でした。


FBのストーリーズで得た印象しかまだ無い私ですが、とにかくNBS(カナダ国立バレエ学校)の規模の大きさには本当に驚かされました。


AI23には世界各地の37校のバレエ学校から225人の生徒が集まったそうです。午前と午後のバレエ・トレーニング、勉強会、公演のリハーサル、そして4回の公演。勉強会はこの1週間だけではなく、オンラインで去年の10月から始まっていました。


225人の内100人はNBSの生徒さんだったそうで、つまり16〜19歳の生徒が少なくとも100人いるって言うことにとても驚かされました。


カナダにはそんなバレエ学校が複数あるのですから、今更のように(大国なんだなぁ〜!)って感心させられました。


NBSには世界中から生徒が集まっているようで、寮などの設備もバッチリ整っているようです。


日本人が何人もいることに息子も私も驚かされました。


だからなのか?食堂で出されるものはアジア人の舌に合うものが多かったように見受けられました。コックさんがアジア系なのかな?金曜日には「味噌味の鮭」の写真がストーリーズに載っていました。スウェーデン風肉団子、なんて言う日もあって、とにかく食べ物は息子にとっては親しみ深いものばかりでした。


「学校内に図書館がある!」と大感動していました。デンマーク王立バレエ学校には図書館さえないもんね〜!


昨日のマチネ公演は家族や関係者がライブストリームで鑑賞できるという配慮までされていました。せっかくなので家族を招待して大きなスクリーンで一緒に観ました。


学生クリエーターが振り付けた作品を、別々の学校で学ぶダンサーたちが今年の2月からオンラインで定期的に集まってリハーサルしていたのですが、トロントでフィジカルに集合して最終的に仕上げられました。その6つの作品を観るのが特に楽しみでした。


バレエ学校のオリンピックとも呼ばれている?こんな大イベントを組織してくださった皆さま、資金援助してくださったサポーターの皆さまには感謝の言葉しかありません。誰が息子の旅費とかを出してくれたのでしょう?恥ずかしながら、それが私たちではない、と言うこと以外は知りません。


それがどこから出ているのであっても、息子には、得たものを将来に生かして恩返しをして欲しいものです。


公演は、全体的に暗い照明で、踊りが良く見えなかったのがちょっと残念でしたが、作品はどれもとても興味深いものでした。


「テーマがテーマだから黒くても仕方がない」なんて面白くない冗談を飛ばす主人でした。

ちなみにAI23のテーマは「アンチブラック・レイシズム」


レイシズム以外に、一般的にダイバーシティを題材にしている?と言う作品もあったようです。


ようです、と書くのは、正直コンテの作品が私にはよくわからないからです。観ている人より、制作したり、踊っている人の方が楽しそうに見えてしまうし、得るものもあるのかも?なんて思ったりしちゃいます。ごめんなさい。


左端で踊ってた息子は特に見辛かったけど、故障で合同オンラインリハーサルにはほぼ参加できなかったと言うハンデを乗り越えて、なんとか頑張っていた感じでした。


下にスクリーンショットしたものを何枚か載せておきます。


見えるかな?