T君の洗礼 | 大好きな日々の覚え書き

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デンマークの暮らし、教育、天然酵母、麹、発酵の話、旅行の話、子どもたちを通して知ったバレエのことなどなど、ふと頭に浮かんだこと、思ったこと、感じたことをそのまま綴るブログです。

今日、孫のT君が、洗礼の秘跡を授かりました。

儀式は、毎週通っているカトリック教会で厳かに行われました。


カトリック教会では、生後出来るだけ早く洗礼を授けるのが伝統です。でも、T君の場合、フランスの家族が参加できるように計画したので、生後3ヶ月半経った今になりました。カトリックの古典的な洗礼式は 赤ちゃんを抱いて立っている時間が結構長いので、抱親を務めた嫁の従姉妹は、T君が重くって大変だったと思います。儀式の最中、ずーっと起きていたT君でしたが、凄くお利口さんで、おばあちゃんは鼻高々でしたよ〜!


ちなみに、念のために書いておきますと、儀式にかかった費用はゼロです。


ルター派プロテスタントが国教のデンマークでは、ほとんどの国民が無意識のうちに収入の約1%を教会税として納めています。私たちは、その1%を国民教会の代わりにカトリック教会に納めています。そして教会の信者であれば、必要な儀式に無料で授かることが出来ます。


結婚式などで、特別な花を飾りたい、特別な音楽を演奏してほしい、と言う場合、自分で用意したり、オルガニストやコーラスにお礼をするのはマナーなので費用がかかりますが、儀式にお金を包む必要はありません。もっとも献金しなくちゃ気が済まない人は献金が可能です。


今回はオルガニストが不在だったので、代わりに主人と三男が協力してオルガンを演奏して、それも無料でした。そしてそれが参列者に中々好評でした。日曜日のミサでいつも無料奉仕で演奏してくれているオルガニストの休暇中に、主人が代理で演奏することは時々ありましたが、三男にとっては、少し大袈裟な表現ですが、教会オルガニストデビューでした。


儀式の後のパーティーは、教会に付属する集会場で行われました。

場所も台所も、さらに台所の家電や食器は無料で借りることが出来ます。元通りに綺麗に片付けて去ることが唯一のルールです。


パンダが大好きなT君のために、嫁がパンダ・パーティーをアレンジしていました。

よく見ると、手前にパスタだけがポツリと写っています。子どものゲスト用の焼き鳥やスティックサラダがあったのですが、それは写ってなくてなんだか変な写真です。


お料理は、嫁と長男が、ヘルシー嗜好の「Smag」から、サラダビュッフェをケータリングしていました。


私のお皿はこんな感じでした。


ほとんど全てが野菜で、それが今の若者の嗜好なのかなぁ〜〜って思いました。キノアのハンバーグがとても美味でした。


そしてなんといっても素晴らしかったのが下の特製ケーキ!


なんと、この素晴らしいケーキは嫁の従兄弟の奥さんのホームメードでした。その腕前はプロ顔負けです。

和風にするために、桜の木の横にパンダが笑っている、と言う気遣いに泣けました。パンダや桜の木、T君の名前の飾りは紙で出来ていました。それも手作りだったんですよ〜!何から何まで完璧でした。


T君も大喜びでした。


水色のバタークリームのグラデーションが美しい!


黄色はパッションフルーツ、ピンクはラズベリーののムースでした。素晴らしかったのは見た目だけでなく、お味も最高でした。


下は、参列者へのお土産は、パリのおばあちゃん(嫁の母)が、フランスから持参したドラジェ。


これが、またまたとても美味でした〜!


何もかもが美しい調和のうちに進行して、思い出深い1日になりました。


実は今日は主人と私の結婚記念日でした。

三男と長女の誕生日に挟まれているこの日は、適当に済ませちゃう一日になる年が多いです。

でも、今後はT君の洗礼記念日としても、大切に祝い続けて行きたいです。