朝からオーブンをフル回転させて、天然酵母パンを次から次へと焼きまくっていると、玄関のベルが鳴りました。
小包かしら?と思ったら、ドアの向こうに立っているのは作業服のお兄さんでした。
「キッチンの解体工事前に電気を停止しに来ました」とお兄さん。
「は〜???」と私。
キッチン業者から受け取った予定表によるとその作業は明日からのはず!
「それは明日ではないですか?今まだキッチンからものを運び出している最中なんだけど……」と私。
オーブンにはパンが入っているし、夕飯にはピザを焼く予定だし、もし何かの手違いで今日から工事ってことになったらどうしよう!と焦りました。
でも、携帯でカレンダーをチェックしたお兄さんは直ぐに会社の間違いを発見「あれ、ホント!明日になってる」と言って、困ったように携帯で誰かに連絡を取りながら乗ってきた車の方に向かいました。
「ちょっと待ってて」と言ったけど、暫く家の前に駐車して電話した後、そのまま去って行きました。
あービックリした!
……と言うわけで、電気を停止されることもなく、予定通り、天然酵母のゲアダちゃん、ロバート君、クアト君で無事に焼き終わったパンたち。ボールの中には発酵中の楽健寺酵母とロシーナちゃん、クアト君のピザ生地が入ってます。
瓶に入った天然酵母のロシーナちゃんは、十分に活性化させた後、冷凍庫で冬眠させる予定です。
1ヶ月後、無事に目覚めさせることが出来ますように!
さて、娘が「お母さんにピッタリ!」と、面白い動画を送ってくれたので貼り付けます。
「天然酵母保育園」に関するこの風刺動画、デンマーク語なので面白さが伝わるかどうかわかりませんが、雰囲気は伝わるかと思います。
コロナでテレワーク中は自宅で天然酵母の世話もできたのに、コロナが終わって天然酵母の子どもたちを保育園に預けなければならなくなった忙しいお母さんたち。天然酵母を並べて歌を歌ったり、本を読んだり、餌をあげたりする保育士。グルテンアレルギーの子にはグルテンフリーの食事が提供されます!細かく気を配っている様子の保育士。旅行先からFacetimeで連絡を取る心配した顔もパパやママなどが登場します。
「お迎えに来てもらえない子たちも偶にあるんです。出来るだけ命を繋ぐように努めるのですが、場所に限りがありますので、そう言う時は……食べちゃいま〜す!」と焼きたてのパンを運ぶ保育士さんの笑顔で動画が終わります。