息子がセルフ抗原検検査で、自分でコロナ陽性に気づいていなかったら、マデイラ島からの帰国途中にアムステルダムに一泊して、今日は知り合いの司祭のところでミサに授かって、その後アンネ・フランク博物館を訪ねている予定でした。
博物館は、チケットを予約してあったので、「お越しをお持ちしております」ってリマインダーが届いて、改めて行けなくて残念な気持ちがしました。
結局、息子はほぼ無症状、家庭内感染した主人もほぼ無症状、私においては感染さえしなかったと言う状態でした。テストしていなかったら出かけてしまっていたかも?なんて思ってしまいましたが、まあ息子が気付いてくれて、家にいて、自覚症状のないままあちこちに感染を広めることがなくて、本当に良かったと思います。
その代償として、北京オリンピックをじっくりみて、ワクワクしたり、ドキドキしたり、怒ったり、同情したり、アスリートたちに、息子と2人で心を動かされる1週間で、将来のことなど色々話し合うことが出来て、それはそれで、とてもためになりました。
北京オリンピック閉会式、素晴らしかった〜!中国、見せてくれましたね!ベートーヴェンの交響曲第9番に込められたメッセージ!何度も涙が出そうになって本当に感動しました。
デンマークは、メダルはゼロどころか、近づけもしない結果で、閉会式に先頭で入場出来たことが唯一、一番だったこと、といった感じでした。デンマーク人以外気付いてもいないことだったと思いますが……。
まあ、雪が滅多に積もらず、山もなく真っ平らなデンマーク。冬季オリンピックは毎回こんな感じで、誰も何も期待していなかったと思うので問題ありません。
「参加することに意義がある」を文字通り実現したようで、過去最多の62人で参加出来たのが何よりの誇りだったようです。
息子のクラスメイトたちは、全員チーム・デンマークと言う制度を利用して、毎日トレーニングをしながら高校に通うエリートアスリートたち。
中にはアイスホッケーやフィギュアスケートなどのウィンタースポーツの選手たちもいます。
でも、真剣にそれが自分の人生のキャリアだと思ってしている子は少ないらしいです。
今、この時、そのスポーツを思う存分やりたいのでやっている、って感じらしいです。
自分のありったけを出し切って、高校を卒業したら大学に進む予定の子が多いようです。
そう聞くと、このチーム・デンマーク制度、国民の税金で、一体何やってるの?って疑問が出てくる制度です。
が、そう言う子たちの存在は、スポーツのレベル向上に役立っているのではないか?と私は思います。
稀にオリンピックに出場出来るレベルの選手も出て来たりして、メダルは取れなくても「より速く、より高く、より強く、そして一緒に」精神にあやかって、レベルアップして帰国して、ゆっくりだけど全体的に進化していくのではないかなぁ〜?って思われます。
いずれにしても、オリンピックはやっぱり見甲斐があって、凄いなぁ〜って、今日改めて思いました。