学校は好きだけど、お休みはもっと好きな我が家のバレエ少年、夏休みをとても楽しみにしています。
いつもなら3週間は旅行に出かける夏休みです。
今年はバリ島、日本、ニースに行く予定でした。
バリや日本はとっくに諦めていましたが、ニースと息子のモナコのバレエサマーだけは希望を捨てていませんでした。
が、5月29日に政府から発表された国境封鎖解除計画で、8月31日までは、ドイツ、ノルウェー、アイスランド以外の国への旅行は自粛するように要請されました。
それによって私たちの夏の計画は全て公式にキャンセルされたはずでした。
ところが、6月になってから、スウェーデンとポルトガル以外のヨーロッパ諸国への出入国は、自粛が解除されました。
でも、私たちの飛行機はキャンセルされていて、それを受けて宿泊先にもキャンセルを入れた後でした。
(今更行っていいと言われてもね〜!)と、とてもイライラしました。
まあ、息子のサマーはキャンセルされてしまったので、ニースに行っても仕方がなかったわけですが……。
今年は、デンマークで静か〜に夏休みを送ります。
息子はそれを結構楽しみにして、既に1日のスケジュールを立て色々計画しているようです。
あまり大きな声でいいたくないのですが、我が家のバレエ少年が、唯一楽しみにしていないのが、2週間あるらしい、バレエ学校の夏休み特別トレーニングです。
バレエにではなく、先生方に疲れている、という困った理由からです。
夏休みが開けると9年生(中学3年生)になる息子、半年後にはバレエ団の研修生試験が待っています。
「先生に疲れてバレエが嫌になったら残念だなぁ〜」
こう私が息子に言うのを聞いた次女が、キッパリと言いました。
「バレエで意地悪なんて日常茶飯事。私なんてもっと酷いことネチネチ言われてたよ!でもね〜どんなに嫌な思いをしても、それでもバレエが好きって言うんじゃないならそれまでだね!嫌なら辞めれば!」
(あ〜そこなんだなぁ〜)と思い出して、私はそれ以上何も言いませんでした。
「踊りはクリーンだけど、だからなんなの?って感じ。ロボットみたい」
トレーニング再開後に、いつもの担当ではない先生に、息子が言われた言葉の一例。
前回の通知表で、表現力を含む、全ての項目で最高評価を貰った息子。
これ以上どうすれば良いんだ〜って感じです。
でも芸術はみる人次第。
どんなに改善しようと努力しても、上のような批判は、バレエを続ける限り付いてくると思います。
それでも僕はバレエが一番好きなんだ!踊りたいんだ!ダンサーの道に進もう!
半年後に、そう言う志を抱くのかどうか、息子自身にさえわからないのですから、当然まだ誰にもわかりません。
私は出来るだけ黙って、ただ見守るようにするのが一番かと思います。