大祈祷日前夜に祈った結果(追記あり) | 大好きな日々の覚え書き

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デンマークの暮らし、教育、天然酵母、麹、発酵の話、旅行の話、子どもたちを通して知ったバレエのことなどなど、ふと頭に浮かんだこと、思ったこと、感じたことをそのまま綴るブログです。

明日は、「大祈祷日」と言うデンマークの祝日です。

その「大祈祷日前夜」の今日、デンマークでは、国民の多くがドキドキしながら指をクロスさせて祈っていたようです。

と言うのも、朝から各党の党首たちが首相の別邸に集まり、長期開国計画第2フェーズで何が再開されるべきかの最終打ち合わせがあること、今日中に内容が公にされること、を国民は知っていたからです。

夕方行われた、首相による記者会見で、発表された内容は下の通り。

直ちに再開可能な活動
プロのスポーツ(観客なしで行われる)

これはサッカーファンは嬉しいニュースだと思います。

11日から再開可能な活動
デパートとショッピングセンターなど全ての商業活動
野外で行われるスポーツクラブやボーイスカウトなどの団体活動

18日から再開可能な活動
カフェ、レストラン、バーパブ/飲み屋(営業時間や客数等の制限付き)
6年生以上の学校、寄宿学校、特殊学校、職業学校
図書館
教会、他宗教団体
サファリパーク(入場客が車で回れる動物園)

以前、一度警察から開園許可がおりた動物園や遊園地でしたが、その後、政府から細かい制限が付け加えられ、開園が延期されていました。

今回の発表で、先の見通しがまた暗くなり、動物園関係者は不安をつのらせています。

チボリ公園も、予定されている11日には開園できないと思います。とても残念です。

国民が連帯して良く頑張ったので、予定よりも早く沢山の活動を再開できる、と政治家たちは満足そうでした。

が、集まっていい最大人数の制限が10人のままで、それが後1ヶ月は続くようです。

そして国境は引き続き封鎖されたままです。

学校や教会が再開するのはもちろん大歓迎ですが、制限を守っての再開は調整がとても大変そうです。

他にも、あれはこれは?となんとなくモヤモヤした気持ちが残りました。

追記(5月8日):
昨日は、記者会見後も、党首たちの打ち合わせが続いていて、今朝早く、決定された長期開国計画が発表されました。そして、あれはこれは?とモヤモヤしていた気持ちが少し晴れたので追記します。

第3フェーズ(6月8日開始)に再開される予定な活動

博物館、劇場、アートギャラリー、映画館、水族館、屋外遊園地、その他の動物園、植物園、子どもや若者向けの夏のアクティビティ、大学、成人教育、語学センター、屋内スポーツ

そして、集まっていい最大人数が10人から30人〜50人までに上げられます。

ふ〜っ!これが聞きたかったので本当に良かったです。チボリ公園6月8日開園ですね〜!そしてバレエ学校のトレーニングもOKになります。正直アカデミックの学校だけが開いても息子にとっては意味がありませんので、これでホッとしました。

そして8月から始まる第4フェーズでは、ほとんどの活動が再開される予定。細かい情報は省略します。

さて最後に、「大祈祷日前夜」の話に戻ります。

デンマークでは、この日は夕方に散歩する習慣があります。18世紀半ばにコペンハーゲンのブルジョワの間で始まった習慣らしいです。

春の軽やかな装いで、土手などを散歩して、お互いの姿を確認し合ったり、時にはロマンチックな出会いがあったりしたそうです。

そして、帰宅後頂くのが、昔からきまってHveder(ヴィダー)と言う名前の下のパンです。


この日以外にも食べてもかまわないパンだと思いますが、私は毎年この日にだけ焼きます。Hvederは、「祈る」と言う意味の動詞「Beder」にかかった駄洒落になっています。

「VとBの区別がつかない日本人が、気づかないで言っちゃった!みたいな駄洒落だ」ハッハッハッと主人。

もちろんこれは侮辱しているとかではなく、愛情を込めての冗談ですのでご安心下さい。

私たちも、今日は夕食後、家族全員で湖畔を散歩しました。

途中、卵を温めている白鳥の横を通りました。下の方の卵見えますか?


また、大祈祷日前夜のこのパンとその歴史について、こちらのブログに詳しく書きました。もし良かったら読んでみてください。