デンマークは国教がプロテスタントで、カトリック信者は少ない上に、信者の日本人は益々少ないです。
それで珍しいかな?と思うので、デンマークの信者生活について書くのを、義務のように感じて時々こうして書いている次第です。
今日も特別な日なので(何か書こうかな?)と思ったのですが、今朝真っ先に私の耳に飛び込んで来たのは、「ヘンリック殿下死去」のニュースでした。
2018年2月13日(火)23:18分、コペンハーゲンから北に約40kmの所にあるフレーデンスボー城で、マルグレーテ女王陛下、フレデリック王太子殿下、ヨアキム殿下にみとられて、安らかにご永眠されたそうです。享年83歳。
デンマークでは、このニュースの報道が1日中メディアの大部分を占めていました。
ヘンリック殿下は、プリンスというタイトルに不満で、デンマークのゴシップ雑誌に常に話題を振りまきました。国民からは散々いじめられていましたが、女王さまを支える忠実な良いご主人だった事は誰もが認めています。
去年「女王とは一緒の墓に入りたくない」宣言をしたのは、認知症を患っていた殿下でした。
王室関係者では歴史上初めて、ご遺体は火葬されるそうです。
そして、彼の希望を女王さまが考慮されて、ご遺灰は、半分はデンマークの海に撒かれ、もう半分はフレーデンスボー城の庭に埋められるそうです。
最期の最期まで独自の姿勢を貫いたヘンリック殿下でしたが、これが何を意味するのか、また暫くメディアの話題となるでしょう。
さて、灰と言えば、灰の水曜日ですが、「灰にかえる」事を思い出して悔い改めるように、灰を頭にかけてもらう儀式があります。
今週は冬休みで学校が休みなので、家族揃って、久しぶりに、うちから車で20分くらいの所にある、カルメル会女子修道院のミサに行って来ました。
うちの次女がお名前を頂いた聖人が出たのはこの修道会なので、親しみを感じています。
祈りに徹する生活をするシスター達のお姿を拝見するだけで、心が洗われる気持ちがします。
四旬節の40日、悔いる事があればある程、許される事も多い、恵み深い期間でもあります。だから私はと〜〜っても楽しみです。