中間評価(息子編) | 大好きな日々の覚え書き

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デンマークの暮らし、教育、天然酵母、麹、発酵の話、旅行の話、子どもたちを通して知ったバレエのことなどなど、ふと頭に浮かんだこと、思ったこと、感じたことをそのまま綴るブログです。

今日は6年生の息子が、バレエの中間評価に臨む日でした。

朝のクラスレッスンはなく、普通学校の授業が開始する時間(10時半)に登校して、息子のグループ(4、5、6年生の男の子全員と7年生の男の子の一部)の順番を待ち、時間が来るとウォーミングアップして、審査会場に入場します。

1グループずつ、どのグループも同じ会場で行われ、グループ毎に、前もって打ち合わせられたプログラムを、全教授陣とバレエ団の幹部(上級生のみ)の前で披露します。

外部からの審査員がいない事、担当教師が声を出していい事以外は、5月の試験とほぼ同じ厳かな雰囲気の中で行われます。

この中間評価で、緊張しない子はいないと思います。

息子ももちろんドキドキしながら登校しました。


昨日、デンマーク王立バレエ団の芸術監督が出演しているラジオ番組をポッドキャストで見つけたので聴きました。

その中で芸術監督がバレエ学校のことを言及して「高校生レベルに男子がいない、でもそのすぐ下の世代、6、7、8年生は、才能豊かな男子が多いんだ、一体これはどう言う事だ!と目を疑うくらいだよ」と言っているのを、私は聞き逃しませんでした。

研修生の中に、男子は今なんとたった1人です。でももう少し下の学年、特に息子の一つ上のクラス、7年生には本当に凄い男子が集まっています。

そして皆んなバレエが大好きな男子ばかりです。

デンマーク王立バレエ団は男性ダンサーのレベルが高い事で有名です。

娘のクラス(9年生)にも男子は3人います。どの子も外見は貴公子のようで、とてもチャーミングです。アスピラント試験に向けて日々修練しています。でも噂によると「試験の結果に関係なく、3人とも今年でバレエを止める」と言っているとかいないとか、、、。

自分達のすぐ後に、凄い子達が続いてるのを毎日目の当たりにして、色々考えているのかもしれません。

ダンサーとしてトップでいられるのはほんの数年、9年生の男子が、周りを見て、自分の才能と将来性を自分で見極めて、ここら辺で別の道の可能性も探ったほうが良さそうだ、と冷静に判断した、としても不思議ではありません。

彼らが続けるか続けないか、まだ分かりません。それは彼ら自身のバレエへの情熱次第かと思います。


さて、バレエが命の我が家のバレエ少年。今の彼に将来の夢を聞くと、一ミリの迷いもありません。

「中間評価どうだった?」帰宅した息子に、直ぐにこの質問をするのを、まだ私は躊躇しません。

「上手くいったよ」笑顔の答えが返って来るだろう、と予想できるからです。