「よし、それにしよう!」と言う事で、行って来ました、カタルーニャ音楽堂(Palau de la Música Catalana )。
カタルーニャ音楽堂は、建築家リュイス・ドメネク・イ・ムンタネーの作品。彼はカタルーニャ・モダニズム(モデルニスモ)に大きな影響を与えた人で、バルセロナ建築学校の教授時代の教え子にはガウディもいました。
この音楽堂は、当時(1905年頃)、文芸復興運動の中、大人気だった、カタルーニャの歌をうたう労働者の合唱団Orfeó Catalàの為に、バルセロナの篤志家たちの財政支援で建てられたコンサート・ホールです。
ムンタナーは、この音楽堂にカタルーニャ人にとって文化のシンボルとなる装飾を沢山取り入れました。意味のない装飾は1つもないそうです。
同時に「音楽の無国境性、普遍性」を象徴する、世界の楽器を演奏する女性達を舞台の装飾として見ることができます。
音楽堂ではジャンルにこだわらない音楽が演奏されるそうです。バレエの公演もあるようです。
様式はアール・ヌーボーの建築物です。
座席数は2000席以上3階までありますが、3階がかなり広いです。天井の装飾がよく見えていい席です。(舞台はよく見えないけれど)
この音楽堂が、カタルーニャの人々の意識の中で、どんなに深い意味を持つのかをまるで無知識のままで行きガイドツアーに参加して、震えが出るくらい感動しました。
こんなに美しい物が、この世の中にあったのか!と思いました。
まずは外観。
フォワイエから外に出ました。美しい柱のモザイク。
天井のステンドガラスは太陽を象徴しています。差し込む光のよって中の雰囲気が変わります。
柱はパルムの木、葉の部分は孔雀の羽のよう!カタルーニャの旗とカタルーニャの守護聖人、聖ジョージ(サン・ジョルディ)の旗(白地に赤い十字架)も見えます。
実は、娘にサグラダ・ファミリアの入場券を買ってあげようとおもっていたのですが、今日は売り切れで諦めました。それが不幸中の幸いでした。
もし、バルセロナで、1つだけ中に入場して見るとしたらどれ?と聞かれたら、私は「カタルーニャ音楽堂」と答えると思います。
オーディオ・ガイドでなく、昔懐かしいガイドさんのガイドだったのも良かったです。
彼女のカタルーニャ音楽堂への愛情が伝わってくる、とても素晴らしいガイド(日本語は選べません)でした。
モザイクには色々な種類の花が描かれていますが、特に薔薇がカタルーニャを象徴しているそうです。
聖ジョージ(サン・ジョルディ)がドラゴンを退治した時、ドラゴンの体から流れ出たのは血ではなく薔薇だったそうです。聖ジョージはドラゴンから救った王女に薔薇を一輪プレゼントしたそう。
聖ジョージの日、4月23日は、「本の日」でもあり、カタルーニャでは大きなお祭りで、女子は好きな男子に本をプレゼントする。男子は女子に薔薇をプレゼントするらしいです。
なぜ「本の日」かと言うと、1616年4月23日は、シェークスピアとセルバンテスの命日だからだそうです。
聖ヴァレンタインデーみたいで、ロマンチックだなぁ〜と思います。
そこで、昨日書いたトマトのスペール間違っていた事に気付きました。それで訂正しました。カタルーニャ語ではTomacat ではなくTomaquetでした。トマカトと発音します(するように聞こえました)。そして、この上からぶら下がって売っているトマトがトマトペーストには最適だ、と教わりました。
長女は明日デンマークに帰宅するので、大慌てて色々見てます。今日は今の所良い誕生日みたいです。さて、夕食の支度しますので、またあした〜!