おはようございます
『授乳タイムをリラックスタイムに』を合言葉にラクな育児を応援している助産師の佐藤千鶴です
札幌・札幌近郊で母乳育児・育児相談を出張でおこなっています
お久しぶりの投稿です。
10月11月は怒涛の様に過ぎていきましたので、さっぱりブログが書けませんでした
少しずつまた書いていこうと思います
さて、今回のブログのタイトルは『フォローアップミルク』です
フォローアップミルクは、9か月から飲ませることができるミルクとして売っています。
うたい文句は「鉄分たっぷり」「カルシウムもとれます」「DHA、ビタミン・ミネラルも」みたいなことが書いてあります。
でもね、このフォローアップミルクは、基本的には母乳や今まで使用していたミルクから置き換えて替える必要がないものです。
そもそもフォローアップミルクは、乳児用調製粉乳(新生児から使えるミルク:わかりにくいので以下ミルクと書きます)の代用品ではないのです
どうゆうことかというと、フォローアップミルクは、母乳やミルクの代用品はなく、牛乳の代用品です。
そもそも母乳やミルクに置き換えて飲ませるものではないということです。
厚労省が出している「授乳・離乳の支援ガイド」でも、はっきりそう書かれているし、WHOも「フォローアップミルクは、不必要である(1989年の世界保健総会)」としています。
だから日本の法律上も「乳児用調製粉乳(ミルク)」に添加が許可されている亜鉛や銅は、フォローアップミルクには入っていません。
牛乳をごくごく普通に飲んでもいいと推奨されるのは1歳です。
その牛乳の代用品ということですが、普通に食事ができて、牛乳も飲ませるなら必要ないということです。
ましてや、9ヶ月や10ヶ月で母乳やミルクからこのフォローアップミルクに変えることは全く必要ないことなのです。
必要ないどころか、フォローアップミルクに変えたためにあまり体重が増えなくなったケースも。。。
じゃあ、どうして巷のママたちは「フォローアップミルクに変えた方がいい」と思っているのでしょうか
それは、間違った情報を正しいものと思っている人・SNS・ネットからの情報でしょう。
9ヶ月から赤ちゃんは貧血になる
それを予防するのはフォローアップミルクだ!
などという誤った書き込みやブログ、サイトから。
そして挙句の果てには、保健師に言われた。保育士に言われた。栄養士に言われた。信じがたいが小児科医に言われた。
実母・義母からも。。。
そうすると「フォローアップミルクに変えた方がいいのかな。。。」という気持ちになります。
確かにお腹の中でお母さんにもらった貯蔵鉄は少なくなっていきます。
だからこそ5~6ヶ月で補完食(離乳食)を開始して、9~10ヶ月になった頃には3回食で食事からも鉄を摂取できるようになっているので心配いらないのです。(適切な食事内容ならの話です)
そもそもミルクやフォローアップミルクにはたくさん鉄は添加されています。
でも沢山添加はされているが、実際に赤ちゃんが吸収する率は、4~5%です。母乳に入っている鉄の量は少ないけど赤ちゃんが吸収する率は20%以上を言われ、ミルクの約5倍です。
それにフォローアップミルクの内容は、赤ちゃんに必要な亜鉛や銅は含まれていません。
栄養的にも足りないので、母乳やミルクの代用にはならない。
一番気にしている鉄も吸収率は悪い。
となると、飲ませる意味は
と不思議になります
ですから、胸を張って言いたい
母乳栄養で赤ちゃんを育てている方も、
混合栄養で赤ちゃんを育てている方も、
人工栄養で赤ちゃんを育てている方も
フォローアップミルクはその代わりにはならない。不要です
そして、適切な補完食(離乳食)の内容を食べさせていることも大切です
いつまでもペースト状のものばかり
肉は鶏ささみか鶏むね肉のみ。
魚は白身魚ばかり。。。
これでは食事から鉄分が十分とれないのです。
この辺は離乳食の話なので長くなるのでまた今度。
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今日もゴキゲンな1日