こんにちは
『授乳タイムをリラックスタイムに』を合言葉にラクな育児を応援している助産師の佐藤千鶴です
今日はD-MERの話をしようかと思います。
不快性射乳反射(D-MER);ディーマーと言います。
D-MER;Dysphoric milk ejection reflex(不快性射乳反射)
すごく多いわけではないですが、これに悩んでいるママはいます。
どんな症状かというと、
赤ちゃんに授乳すると
不快感と感じたり
嫌な気持ちになったり
不安になったり
ネガティブな気持ちになったり
吐き気がしたり。。。
人によって症状は違いますし、症状が出ている長さも違います。
射乳がでてくるまで症状がある人。
最初の産後数か月だけ症状がある人。
授乳している間ずっとあるが、その間にも症状の強弱がある人。
母乳分泌の仕組みを見てみると原因がわかります。
母乳が出るときに脳下垂体からオキシトシンが分泌され、プロラクチンの働きで母乳が湧き出てくる。
簡単に言うとそんな仕組みで母乳は出てくるのですが、プロラクチンの血中濃度を上げるために脳内のドーパミンレベルが一時的に低下しその後安定します。
ドーパミンは、ポジティブな気持ちと関係してて、そのドーパミンの動きがうまくいかないとD-MERがおきてしまうようです。
ですから、
D-MERは
ホルモンの反射によるもの
心理的なものではない
病気の前兆でもない
母乳育児に対する気持ちや赤ちゃんに対する気持ちとは無関係
産後うつや気分障害とは全く違う
母親の性格や気分、人となりとは無関係
母親に向いていないということではない
母親の過去のトラウマや経験とは全く別
対処法は。。。
ホルモンの問題で気持ちの問題ではないとわかっただけで、気持ちが楽になる方もいます
人によっては、パターンがあるようです。
水分不足、ストレス、カフェインの摂取が多かったなど、パターンがある方もいます。
パターンがわかると、気を付けやすくなりますね
射乳反射が起きるまでの間が症状出やすいという方もいました。
おっぱいがわいてくるまでの間、搾乳して、わいてきたら直接授乳をするとマシだったという方もいました。
不思議と搾乳なら症状出ない方もいましたね。
夜間の授乳時に強くなる方もいました。
夜間のみ搾乳したり少しミルクを補足した方もいました
あとは、いろいろ言われているものもありますが、本当にやって効果があるかはわかりませんが、
・肩甲骨、背中をあたためてみる
・糖質を少し制限したんぱく質をとる
・気分が上がる音楽を聴く
・気をそらせる(その気持ちに集中しない)
こうゆうこともいいかもしれません。
とにかく、自分のせいではないので「母親失格」とは思わず、相談してみてくださいね。
自分を責めない
実は、私は第2子出産後、この症状が限定してありました
限定してというのは、
上の子(2歳児)と下の子(新生児)の同時授乳(タンデム授乳)の時だけあったのです
しかも産後、割と数か月が強くて少しずつ弱くなりました。
というか、この症状が辛かったので、何とかしたくてLLL(ラ・レーチェ・リーグ)の集いに行きました。
そこで、タンデム授乳をしている仲間に会えました。
このことを相談すると割とわかってくれる方が多く、対処法をやってみたのです。
それで対処法を実践しているうちに、少~しずつよくなりました。
タンデム授乳の間はずっとあったけど何とか乗り越えることができたのです
不思議だったのが、第3子出産後の第2子と第3子のタンデム授乳の時にはD-MERがあまりなかったことです
多少はあったけど、前に比べるとマシだったので、なんとか気にしないようにして乗り越えました
この時の母乳育児の経験が、のちに地域で活動するきっかけを作ったといっても過言でありません。
ママ同士のサポート、これが本当に有難い。心から助かった
『ピアサポートってこんなに救われるんだ』
とLLLの集いで出会った仲間との出会いに感謝しました
だから、私の相談室の名前にはその時の気持ちを忘れないように
『ピア』をつけました
話を戻しますが、D-MERの症状がある方は、一人で悩まず相談してくださいね
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今日もゴキゲンな1日