フロー状態~茂木健一郎先生の講演~(終) |  pianoforute村のムーミンママのブログ 

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茂木先生のお話もいよいよ終盤。

最後は「フロー状態について」

フロー状態とは
 集中しているが、非常にリラックスしていて
 脳が最も活動している状態
 緊張は全くない

 
新記録を出した時のアスリートは
「流している感覚だった」
「体が軽く、勝手に前に進んだ」
と言いますが、全く緊張していないからです。

・・・どうやったらフロー状態になるんでしょうか。・・・

今まで自分に出来ると思っていなかったことが出来ると
脳にドーパミンという物質が出ます。
予想しなかった喜びを感じると出るんです。


ドーパミンが多いと、言葉を発する分野の海馬を強化します。
・・・でた~、海馬・・・

僕はね、自分で言うのもなんだけど
ものすごく成績良かったんです。
勉強が楽しくてしょうがなかった。
百科事典も片っ端から読みましたね。

アインシュタインに憧れて、脳科学者になりました。
・・・じぇじぇじぇ~、どうやったらそんな子になるの?
そこが知りたい・・・


子供の好奇心、意欲を伸ばすことです。
興味があることに熱中しているときは
すごく集中しているけれど緊張はしていない。
行動そのものが嬉しくて、時間を忘れます。

・・・確かに、DSに熱中している子供はすごい
でもなあ、ゲームばっかりじゃあねえ・・・


結局ね、親は自分の見栄で子供を育てているんですよ。
成績がいいと自慢したい・・・でしょ?
成績がちょっと落ちると、塾に行きなさいと。
テストの成績で、子供をガチガチにしてしまう。

今の日本社会は自己肯定環境がとても低い。
テストって本来今の評価ではなく
これから先を見るために行うものなんです。


良い大学(何が基準なのか)、それが目標みたいで
入っちゃったら、目標なくなっちゃう・・・。


子ども自身が好奇心で勉強して
将来の目標があって、そのために入ったんならいいんですけど・・・。

野菜と同じですよ。
農薬と化学肥料で大きく育った野菜は
見栄えはいいけど、本来の味ではない。
ふかふかの腐葉土と有機肥料で育った野菜とでは
味が全然違う。
人間の場合、根を育てるのが芸術なんです。
・・・お話を聞いていて、奈落の底に一直線だったけど
この辺りで蜘蛛の糸がすーっと下りてきたような・・・。


フロー状態にするのが一番伸びます。
学んだことを忘れないためには
出力して学習することです。
知っていても行動しなければ実になりません。

・・・そりゃそうだ。ピアノも練習という行動をしなければ
上手になりましぇ~ん・・・


うまい下手は全て練習時間の量で決まります。
1万時間→1日3時間×10年=本物になるために必要な時間

・・・じぇじぇじぇ~・・・と思ったけれど
生徒諸君、君たちの年齢なら十分可能じゃよ~
1日1時間でも30年だもの・・・
私だって・・・可能・・・かな?上れ上れ蜘蛛の糸。・・・

時間が来てしまって・・・締めがまずいですが・・・
と、先生が最後におっしゃったこと

ある人が中国語を教えた時のデータなんですが
・CDを聞かせた場合(音声のみ)
・DVDで画像と音声の両方を与えた場合・
・先生が目の前で話した場合
どれが一番効果があったと思いますか?
先生が目の前で話した場合なんです。

CDとDVDの効果はゼロだったそうです。

・・・じぇじぇじぇ~、ならコマーシャルで盛んにやってる
聞き流すだけのあれはどうなるの?・・・

だから楽器でも、先生が目の前で弾いて見せるのが
一番いいんです。

・・・プロの演奏だってCD
より、ライブの方がずっと心に浸みますものね。・・・


学びは、人から人へ伝わっていくものですから

・・・う~~ん、納得です・・・

の後、5分間の質疑応答を行って
先生は、駅へ向かうタクシーの中へ・・・。

なんせ、1時間という短い中でのお話ですから
きっと言葉が足りなかった部分もおありだとお察しして
言い足りなかった部分は、自分なりにポジティブに租借して
これからの生活に生かしたいと思います。


茂木先生、ありがとうございました。
次回は、もっとゆっくりお聞きしたいです。

蜘蛛の糸は、奈落から完全に引き戻してくれました。