汗のメカニズム 熱中症対策 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

 

地上の生物では発汗機能の最も優れた人類が最も温度差に順応出来る。 発汗機能に故障がない限り、汗の水分が蒸発する時に熱を奪って体温を下げる。

汗の主目的は非常時に体温を下げることであり、体に負担を伴い「快適ないい汗」などあるはずもない。

春と秋が快適に過ごせるのは寒からず暑からず、汗をかくことが少ないからではないのかな。

 

ここで考えていただきたいのは、最も大量の汗を出す箇所は何処かと言うことだ。

頭皮と顔に最も汗が多く、下に行くほど少なくなる。

気化熱によって温度を下げる水冷スプリンクラーのようなもの。

 

これは体機能維持に最も重要な脳の温度を真っ先に下げる為であり、下がらない限りいくら汗を拭き続けても汗は止まらない。

 

その汗の水分の水源は血液であり、静脈、動脈、関係なく水源として用いる。

そこから水分だけ使えば血液濃度が上がるので、塩分も廃棄物も必要な養分も同時に排出、そうやって体温だけでなく血液濃度も安定させている。

だから水ではなく、血液と似た成分・濃度のドリンクを補充するのではないかな。

 

暑さだけでなく運動すれば汗が出るが、静脈の不要成分も動脈の必要成分も区別なく出すのは非常事態だからであり、遭難した飛行機や船が不要、必要に関係なく積み荷をすべて廃棄するのと同じだ。

 

汗はせっかく食べた必要なものも躊躇なく捨て去る。

だから汗をかくほど体力は消耗、疲れるのは当然だろう。

汗は献血と大差ない・・と言うことだな。

 

人間の都合で老廃物を出すデトックス効果を期待しているが、それらは本来腎臓の役目であり、腎臓が正常ならその必要などなく、必要な事以外汗はかかないにこしたことはない。汗は正常な思考判断の妨げにもなる。

 

熱中症とは体の指揮系統が麻痺する症状で、判断指揮の中枢は脳。 脳の温度が下がれば危機は遠のく。

 

頭に水をかけ続ければ長風呂もサウナも可能。

服のまま頭から水をかぶれば、猛暑の中で長時間草刈りなどの作業をしても汗もかかず快適。

脳の温度さえ上がらなければ危機には陥らず、行動能力に天地ほどの差が出る。 やってみればわかる。

 

冷たい水をかける水冷は最後の手段であり、そうする前に人体はどうやって脳の温度を保とうとしているのかよく考えればわかるはず。

 

頭髪は何の為にあるのか、この道理を明確にする人はほとんどいない。

いないから重要な役割もわからず、頭髪をおろそかにする。

人類起源のアフリカで頭髪が短く縮れているのは空気の隙間を保つ為であり、暑さ軽減の為に必要以上伸びない仕組みになっている。

 

頭髪は空気による脳の「空冷」の為にあり、頭皮への直射日光を避け、空気の隙間を作り、風を通すことで冷却する。

自然風の他に自ら動くことで生ずる「自走風」があり、自転車の風も同じ。

 

猛暑の帽子は冷たい風を遮断

猛暑の室内における扇風機は頭部の温度を下げることが出来ず危険。

 

猛暑で風もなく、さらに湿度が高ければ最悪、湿度が高ければ汗も乾かないのだから、汗による気化熱の水冷も役に立たず、水をかけて水そのものの低温度で体温を下げる人為的な水冷しかない。

こんな時に便利なのはクーラーであり、野外なら車のクーラーだ。 「冷房が体に悪い」は根拠がない。

 

野人は誰よりも太陽光を浴びる野外の仕事を今も続けている。 少年時代も入れて60年以上・・

夏が本番、炎天下の活動は平均の数倍どころか数十倍だろう。

しかし20代半ばから帽子の類は使ったことがない。

「生命の危機」に陥るからだ。

 当時は本能がそう判断した。

 

真夏のトカラ列島、終日炎天下、日陰のない船上。

帽子の中が蒸れて何度も空気を入れているうちに生命の危機を感じ、頭に海水をかけて正常に戻った。

野球選手も無意識にやっていることだ。

それ以来、熱中症の危機に陥ったことは一度もない。

 

ファッションはかまわないが真夏の熱中症防止対策に帽子を使うべきではなく、逆の結果を招く

使うなら東南アジアの農作業で使われるあの参勤交代のような三角帽子・・陽光を避け、頭髪は通気性が良く汗の蒸発を妨げない。

 

「水分・塩分補給」は汗が出ることを前提にした対策であり、あくまで水冷機能のサポート

野人はそんなことやらない、疲れるだけで危機は続く。

3時間炎天下の海に出ても水分補給しない事が多い。

汗が出ているうちに脳を冷やすことが先決であり、それで駄目なら体全体を冷やす。 つまり、水をかぶるのが手っ取り早い。

 

水は健康の為に意識して事前に飲むものかな?

水分が不足すれば喉が渇き、渇いた時に補給するのが道理。

乾かなければ補給の必要はなく、無理に飲めば逆効果。小まめな水分補給など一度もやったことがない。

この当たり前の機能が機能しなければ熱中症以前に既に不調。

 

まとめると・・

頭髪は脳の冷却「空冷」の為にある。

汗は空冷で間に合わない場合の最終手段で脳の「水冷」

気化熱を発散することで脳を冷やすが体力は消耗。

 

空冷も水冷も風を通さないことには機能しない。

空冷も水冷も無理なら、頭部及び体全体を冷やす。

 

熱中症防止策の帽子は、空冷水冷機能の邪魔をするのだから猛暑の炎天下では簡単に熱中症になってしまう

 

風を満足に通さない麦わら帽子も危ないのに、自ら頭に「無風・高温多湿」状態を作る野球帽は汗も役に立たず最悪。

ハチマキのように脳天が抜けていれば問題ない。 

 

熱中症になってしまえばその判断もままならないのだから、そうなる前の心構えを、道理と長年の体験から導き出した「野人の見解」としてこれを書いている。

常識と正反対だが、理解出来た人が活用していただければよい。

 

 

 

 

 

海山で帽子を被った野人画像はほとんどない

 

 

 

 

 

 

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