人間同様に野生動物も群れを作り、縄張りを作り、食べ物や雌を巡って争い、場合によっては殺し合う。
それも生きる為の知恵であり、人類も例外ではなく同じ動物である以上その本能と知恵を引き継いでいる。
野生動物の世界は手加減や程々という暗黙のルールもあるが、人間はそうではない。
人類の殺戮の歴史は動物の比ではなく容赦のないもの。
せっかく築き上げた文明を根こそぎ滅ぼして新たな自分達の世界を作ろうとする。
容赦も慈悲もないそれらは限りなき欲望としか言えない。
人間は動物だが、はるかに優れた知能と感性を持っている。
因果がわかっているならあらためられるはずだ。
それが他の動物との大きなの違いだ。
有史以来、人類は国家間の戦争だけでなく、国内紛争、民族紛争、人の心を救う為の宗教・思想でさえも多くの人を死に追いやった歴史を持っている。
それが神の意思なのか、リーダーの意思なのか、考えればわかるはず。
リーダーの心、決定次第で争いが続いたのは間違いないが、それはリーダーに従った人々の意思とも言え、リーダーだけの責任とも言えない。
人は何故そのようになってしまったのか。
何故争いが起きるのか、その根源を考えたことはあるかな。
これらは生きてゆく上で必要なのか、あくなき欲望ではないのか。
農業から始まったこの人類史、変えることは出来ないのか。
分かち合って生きることは出来ないのか。
同じ人類に国境、領海は必要なのか。
何故リーダーが必要なのか。
人間とは自らの運命を人に委ねる生き物なのか。
同じ能力を持つ人間、脳の機能も同じなのだ。
災いはリーダーシップがもたらしたものではなく、リーダーシップを必要とする人間社会がもたらしたもの。
競争、戦争に踏み切る決断はリーダーでも、災いは人類全体がもたらしたもの。
人類の価値観が大きく変わらない限り未来の歴史も変わらない。
意識・心は現実によって育まれて行く。
大半とは言わず、1割の人の心が変われば世界は変わる。
心地よい方に進むのが人間であり争いは好まない。
価値観が変われば欲も色褪せる、そんな環境を作ればよい。
それを維持し続けることで人の心は動かせるはず。
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